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54 久しぶりのポップス [世間話 イベント]

 先日、懐かしいメロディーが耳に入ってきたかと思ったら、アレンジは今風(数年前の曲らしい)。『プリーズ・ミスター・ポストマン』という曲を、The Saturdaysというイギリスの綺麗な女性たちが歌っていた。焼き直しだ。古くはマーベレッツというモータウンのグループが歌い、ビートルズ、カーペンターズもカバーしている。
 なぜこんなことを書き始めたかというと、ありふれたこの曲、いままでなら右から左へ抜けていた。なのに、ビートルズで聴いていたのもあったのだろうが、耳に素直に残ったからだ。良い時代になったと思うのは、即座にググる事が出来る。以前、ネットのない時代ならCDショップやラジオ局に訊ねるか、再びその歌にラジオで出逢うまで正体不明だった。時代をこえた、世代をこえた曲の歌詞が甘酸っぱいというか、ここで今更あらためて聴くと「青春を謳う曲だな」と思ったのだ。要は素直に自分の中で頭に残った。自分もそこそこの歳と言うことか? (笑)

―ちょっと待って、郵便屋さん。こっち、こっち。あなたのカバンの中にわたしの手紙がありませんか? ボーイフレンドからのはがきや手紙あるでしょう。郵便屋さん、わたしはずっと長いこと待っていたんです(拙訳・拙くてすみません)―

……と歌っている。歌詞カードすらあまり読まない性分で、しかも母国語じゃないわたしにもストレートに入ってくる歌詞だ。そして一番の驚きは、WEBやE-mail全盛の昨今に、アナログ感全開の歌詞で、この曲がなぜイギリスの若者たちの間でヒットしたのかが不思議に思った。歌い手さんの魅力なのか、かつての若者だった人たちが支持して、チャートに上がったのかは不明だ。わたしの知る由もない。一番嬉しい気持ちでいるのは、郵便物のPRにもなりそうな歌詞なので、ロイヤル・メール(英国郵政公社)かも知れない(笑)。この情景、舞台が日本なら、かつてのシンデレラ・エキスプレスばりのCFが作れそうである。

 このブログでは、たまたま『アイ・ウィル』や『ティル・ゼア・ウォズ・ユー』などのビートルズのカバーソングを過去に話題にしてきたが、いずれも品の良いブルーグラスやミュージカルの挿入歌である(別にこのお姉さん方も品は悪くないですよ。正統派のポップスって感じです・笑)。ここで取り上げたのは、ノリの良い曲調とアナクロにさえ思える歌詞のミスマッチに不思議な感覚をおぼえたからである。

―遠くにいるボーイフレンドからありったけの言葉が今日綴られてくるはず。お願いです。郵便屋さん、察してほしい、手紙ありません? わたし宛の手紙ひとつ。ここでねばって、郵便屋さんを待って、ずっと立ちっぱなしなんです(拙訳・度々拙くてすみません)―

 お馬鹿なわたしでも、なんとか意味が通る程度には伝わっているようだ。感性なので、細部の勝手な意訳はご勘弁願いたい(単語とニュアンスは足していないので、残念で不出来な訳でも忠実な訳ではある。つまり出来の悪い逐語訳である)。私ごとき、その程度の訳語能力、おつむと悟って残念に思ってほしい(笑)。

 ちなみにわたしが高校の軽音に入部の際に弾いたのは、『イエスタデー』。アコースティック・ギター一本で弾いた。入部できたので一応合格ラインだったのだろう(笑)。
 この曲は奏法として、通の間でマッカートニーの有名なエピソードがある。通常わたしは親指でベース音となる五六弦を弾き、残りの和音を人差し指、中指、薬指で同時に鳴らす。したがって完全なアルペジオではない。なにがエピソードかというと、マッカートニーはこの和音を三本の指を使わずに、人差し指、ないし時に中指を加えた一二本で、下に払うように爪の甲を使って、いっぺんにはじくのである。不思議な弾きかただが、何遍見ても真似出来なかった。すぐに諦めた。結果的に弾ければ、手段や経過はどんなものでも良いのだと割り切った。ついでに言うと、マッカートニーはバレーコード(代表的なのはFのコードかな)も人差し指一本ではなく、親指と人差し指の輪っかで押さえる。『ブラックバード』や『アイ・ウィル』の演奏でそれは確認できる。まあ、これはたまに他のアーティストにもいるので、独特というほどではないが。
 最近は、大人の趣味として楽器が売れているという。レンタルも含めてなのだが。かつては楽器というと、若者の特権のように思われていたが、わたしよりも年上、それもかなりのご年配の方がエレキギターやコントラバスをケースで担いでいたり(もちろんキャリア付きで転がしていますけど)、フォークギターを背負っていたりする。それもすごい人数をお見かけする。そしていい音を求めた、聴くだけの人たちも増えた。高音質な密閉型のヘッドフォンで、町中を歩いているのを目にする機会がとても多くなった。
 楽器に関しては、オケの団員やプロのミュージシャンでもない人が、昔を思い出して、あるいは昔出来なかった無念(?)を晴らすために、やっているかな? なんて勝手に思っている。実際、制約を受けずに楽しみながら、音楽を奏でるのも個人の自由だし、指を頻繁に動かすため、お年寄りにはほどよい脳の活性化になると言われている。生涯学習の課題として、楽器演奏をなさる方も多い。
 そう考えれば、『プリーズ・ミスター・ポストマン』がリバイバルヒットするのも分かるような気もする(これ自分勝手な結論、合点です)。もちろん楽器メーカーさんの努力もあるのだろう。ただそれにも増して、潜在的に音楽を楽しみたいという純粋な気持ちの人たちが、手軽に音楽と向き合える時代が来たと考えるのも悪くないと思った。

次回は横浜山手で花を写すつもりだ。


おなじみのヘフナー・ヴァイオリンベースを演奏するマッカートニー
paulhofner.jpg.jpg

(画像はちゃんと持ち込み検査も受けて、許可をいただいたカメラで撮ったもの。しかも個人の趣味のブログなので、アップOKとアナウンスに見合っているため、ルールに従いアップしました)
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