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60 私流湘南の花便り1 [私流湘南の花便り]

 平成30年(2018年)新春スタートは植物園からである。本業(?)って感じでキーボード打つ手も落ち着いている(笑)。そして60回ときりも良い。音楽ホールも写真ギャラリーも楽しい。それ以上に、やはり私の基本は花の園であるからなお楽しい。箱根湿性花園、県立フラワーセンター、そして山手バラ園を中心とした公園と、私の学習と撮影の対象は変化してきた。山手の本格的な花めぐりも自分の中で定番になったので、また一つ首都圏で著名な花の園を開拓する。ついに四か所目。
 ちなみに一か所目、箱根湿性花園と、二か所目、県立フラワーセンターのご披露は写真展でのご案内だったので、このブログを探していただいても見つからない。一応リバイバルの試みで2016年に飯田橋のカフェギャラリーで「植物園花色衣」を再度やっている。そこでの過去資料の展示は多少やった。ブログでの再発表をするかどうかは今後考えていきたい。撮影の時代的にフィルムとデジタルの過渡期、多くの図版や写真(ポジフィルム)などをデジタルデータ化する手間、方法、費用が思い浮かばないからだ。
 今回からサムエル・コッキング苑を一緒に堪能していきたい。なぜここを選んだのかというと、江島神社の御利益と言いたいところだが(それもあるといいな。お正月だし)、私の調査、学習テーマとしている対象の時代にマッチしているからだ。イギリスの貿易商が十九世紀、1885年に別荘にしていた江の島の山頂部に、私財を投じてつくった回遊式庭園の植物園なのである。一説には日本初の本格的植物園ともいわれている。
 それは希少な植物の栽培や温水を使った熱帯地方の水生植物などを園内で栽培していたことにある。栽培されていたのは、オオオニバスなどともいわれている。温室にいたっては、当時東洋一といわれており、レンガ造りの石炭暖房器具などを使用していた。それらの赤レンガの遺構が現在も園内には残っている。2002年の工事の際にその大部分が発掘された。現在これらの遺構群を「サムエル・コッキング温室遺構」として公開されている。
 もうここまで書けばお分かりかと思うのだが、この植物園が持つ魅力はナショナルトラストの思想観や十九世紀西欧の自然観にオーバーラップする概念と言える。私が飛びつくはずである。しかも大植物学者の牧野博士との関係も深い植物もある(ツカミヒイラギのエピソードを参照)。「公共施設の舞台での生涯学習」、「キュー植物園のような考え方から来る英国人の持つ自然と風土、歴史観からつくられた文化施設」、「緑と花の自然を満喫できる植物園」という私の考える学習主題がすべてそろった場所。そこで、きれいな花々を撮影できれば言うことなしである。
 この植物園は小さいながらもボードウォークを備えている。椿園を回る際に撮影をしながら歩く。椿の株の多さに驚く。他にも、すでに春の花の木々を見つけているので、開花時期が楽しみだ。遺構の隙間からバラの花も咲いている。いつもの一重咲きのバラをここでも見つけたので、オフシーズンではあるが、一枚おさめておいた。
 また今現在、お正月から観光の目玉として植えられているのが、早春チューリップ。正月からチューリップが見られるというのは面白い。おかげで澄んだ冬の空気のもとで、青空を背景にしたチューリップの撮影ができることが、まずはこの植物園の最初の発見であった。大口径のマクロレンズならではの背景ボケと青空がいい感じだ。
 あとここの苑のスタッフの親切なこと。特筆である。ツカミヒイラギの場所を案内していただいただけでなく、専門の知識のあるスタッフに替わっていただいて説明までしていただけた。ここまで親切な植物園は箱根以来のことだ。たまたまの流れなのかもしれないが、訊く方にしてみれば、心強く、ありがたい行為であった。この場をお借りしてお礼をしておきたい。
 さてもうひとつ、少しわき道にそれるが、久々に日本ナショナルトラスト協会の全国大会にお邪魔した話題だ。何年ぶりのことだろう。今回はさかなくんさん(敬称はこれであっているのだろうか?)がお出でになり、子供たちに楽しいおさかなクイズを出してくれた。今回の大会は親子連れが会場にいるので、なんでだろうと思ったらそういうことだった。カジカとウグイは私も心中で当てた(もちろん口には出さなかった・笑)。団体役員さんでナショナルトラストの基本的な部分をよくお書きになったり、講演なさっている方のお話を聞き、次に和歌山の団体の報告を拝聴する。南方熊楠の話や本場の英国ナショナルトラストの視察団体のお話なども交えて、設立当初の貴重なお話が聞けた(大会の様子の画像は、主催者側の撮影許可時間内に撮影したものである)。
 私は時間の関係で少々早く帰ることにしたのだが、帰り際に名刺を置いて帰ろうと差し出すと、その受付担当の方のひとりは私のほうを向いて「存じておりますよ。いつもありがとうございます」と微笑んでくれた。心中『そうなのか……』と知られているとわかると嬉しいようなくすぐったい感じがして、何となく照れてしまいその場を後にした。私のほうはきっとぎこちない笑顔になっていたと思う。この時の自分は、印象良く振舞えていれば良かったのだが、どうであったろう。こういう時にいつも無様な私である。なんにせよ、ナショナルトラストのお話はいつ聞いても良い。また自分の知識や意識が下がり気味になったら、チャージをするようにお話を聞きに来ようと思った。
 さて新年も明けて、これから今回のこの「私流湘南の花便り」がたまに更新されていくと思う(あくまで予定だ)。私のブログなど誰も期待はしていないと思うが、もしかすると優しい奇特な方がいらっしゃるかもしれないので、その方々に向けて楽しみに待っていていただけたらと伝えておこう。
 それでは本年もよろしく。お互い、いい年にしよう。またひとつおじさん度の増した私の今年の抱負。それは犬小屋の上であおむけになって昼寝する漫画のビーグル犬のように、のんびりすることだ(戌年だけに)。新年から拙い文章をお読みいただき感謝である。

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これは本文とは関係ないが正月らしいのでアップした画像である
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