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63 私流湘南の花便り 2 [私流湘南の花便り]

 春の足音がようやく聞こえたかな? という昨今、いかがお過ごしだろう。江ノ島や相模湾の近辺の町はもう少しするとシラス漁が解禁になる。すると解凍ものでない、獲れたての生しらすのどんぶりを販売するお店が多くなる。
 今回はなぜかダニエル・ビダルやシルヴィ・バルタン、フランス・ギャル、ミッシェッル・ポルナレフを聴きながら撮影をしていた。ハードでヘビーなロック以外はほぼなんでも聴いているノンカテ、ほぼこだわりのない人間である(あと最近の音楽にはうとい)。
 シャンソンとフレンチ・ポップを勝手に春らしいと思っている。しかもここに挙げるのは、日本におけるフレンチ・ポップの黄金期のもので、「あなたのとりこ」、「オー・シャンゼリゼ」、「夢見るシャンソン人形」などだ。詳しくは知らないが、きっとこの頃は私が生まれていない時代のものも含まれているのだろう(赤子の頃のものでも記憶はほとんどないはず)。でもどれもこれも映画やコマーシャルフィルムなどで耳にしたことのあるものばかりだ。ちなみに「あなたのとりこ」は実質上AFのEOS一号機、一眼レフカメラEOS650のCFソング(1987年のリバイバル起用)。起用タレントは写真家のビクトリア・ブリナー。
 1960年前後、まだ庶民の海外渡航が一般的でなかった時代、ユーロポップや洋楽でしか、一般の人は欧米文化に触れる機会がなかった時代なのかもしれない。それにしてもフランス語の歌曲が日本のヒットチャートに入っていた時代があったなんてうらやましい限りだ。自分から積極的に探さないと、今はフランスやイタリア、ドイツのポップスなんて、手にすることはあり得ない時代だ。
 このあたりのことは『オー・シャンゼリゼ』というアルバムの解説書に「今日ほど英米ポップス一辺倒ではなく、シャンソンやフレンチ・ポップスと呼ばれるジャンルの歌手や曲がヒット・チャートを賑わせている時代だった(ダニエル・ビダル『オー・シャンゼリゼ』VDP-1316解説・小林俊彦)」と書いている。
 そしてなにより、この頃の曲はメロディーがいいし、明るくていい。元気がでる。私の世代にどんぴしゃな洋楽の歌姫は80ー90年代のニュートンジョンやイーストン、アイリーン・キャラ、エンヤなどだけど、ここいらの1960年ごろのフレンチ・ポップを筆頭に、80年代歌姫らの諸先輩方の曲もいいものだ。
 ビダルさんの「♪オソレ、スラプリ、アミディ、ウアミニー、イリアトゥスケ、ブブレ、オ、シャンゼリゼ」と歌う声はいい声だ(フランス語、あまりわからないけど、私にはこう聞こえる・笑)。
 同じビダルさんの『シャンソンのすべて』(VDP-1163)という後年の取り直しアルバムはシャンソン初心者やにわかリスナーである私にはわかりやすくていい。声もフランス語もはっきりしている(歌詞の意味はわかりません・笑)。時代的に仕方ないのだが、生の楽器をもう少し増やして録音していたらもっと良いものになった。こんないいヴォーカルなのだから。
 さてシャンゼリゼにも気持ちでは負けない、お土産物なら何でも揃う、活気のある江ノ島神社の参道を抜けてエスカーを上がる。季節的には、まだ花の季節ではない。だが河津桜は満開、しかも青空でとれたことがすばらしい。
 河津桜はヒカンザクラと大島桜系の自然交配種らしいので、ソメイヨシノよりも咲く時期も早く、咲く期間も長いので被写体としては撮影日、天気を選べる利点がある。江ノ島の植物園入り口にある三本は今が旬で、満開を迎えている。大風がなければしばらくは楽しめそうである。撮影日は、人出も多く暖かい午後、いい行楽日和となった。
 青空はいい。……とうれしがるのもつかの間、マクロレンズの調子がおかしい。モーターが駆動しない。ピントが動かない。あれこれ試したが、どうも駆動部分の故障とわかった。長年カメラを扱うとどこの不調かで、おおよそ勘で悪い場所はわかる(エンジニアじゃないのではずすときは、スカッとはずすけど)。仕方なく、手持ちでのマニュアルフォーカス撮影に方法を変えて対応した。何年ぶりだろう。フォーカスリングのマニュアルピント。ピントの山とフォーカスリングの勘は鈍っていない。こういうときにガラスペンタプリズムのファインダーはありがたい。直感でカメラを扱える。不幸中の幸いでフォーカスエイドも作動する。これなら撮れると感じて、撮影継続。残りの河津桜後半とカンシロギク(ノースポール)とデイジーやナデシコもフォーカスリングのピント合わせでの撮影になった。今回は河津桜三枚と園芸品種の花二枚をアップしておく。
 デジタルはこのような緊急の時でも、ISO感度を上げておけば高速シャッターを切れるのでフィルム時代よりは、トラブルに対処しやすい。でも「とほほ」な撮影日となった。早めにお財布に優しいマクロレンズを探さないと、春の花に間に合わなくなる。ある意味、早いこの時期でよかったとも考えられる。
 何でも揃うと歌詞にあるシャンゼリゼには行けないけど、ビック、ヨドバシ、キタムラ、マップ、フジヤとどこに行こう。マクロがないと撮影ができない。ありがたいことにCP+が近い(関係ないけど、今年はフランスのカメラが展示される)。そこで各メーカーのレンズを試し撮りさせてもらえそうだ。ちなみに、モーター故障と分解作業が絡む修理は、たぶん、新品、中古、別のものを買った方が安くつくのも何度も経験済みである。お店で一応尋ねて、それからにしよう。
 花の案内がしばらくアップされなかったら、マクロレンズの件が難航しているのだなと察して、そっと違う話題で書かれているこのブログを読んでいただければ幸いである(笑)。

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すべて手動ピントだが、ヤマははずさずに撮影できた。ファインダー倍率と視野率、ガラスペンタプリズムへのこだわりは、花の撮影をまじめにやる人にとっては大切だ。今回のようなもしもの時に機材に助けられる。



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