So-net無料ブログ作成

12 写真ギャラリーめぐり-「ギャラリーめぐりアイテムとしての雑誌」 [写真 ギャラリー]

 今回はギャラリーをめぐるときの下調べに必要となるアイテムを考えてみよう。ウェブのギャラリー案内は以前にリンクをはってお伝えしているので、今回は昔ながらの定番である雑誌の情報を取り上げてみたい。
 かつてはどの写真雑誌にも事細かに当月開催予定の写真展の詳細が掲載されていた。だが近年はネットの普及とともにその情報量は大幅に削減されている。それでもギャラリーめぐりに役立つ情報を扱っている雑誌自体は皆無に至っておらず、まだ幾つかは健在である。詳細を掲載してくれている数少なくなった雑誌の中で、私がわりと参考することが多いのは『キャパ』、『アサヒカメラ』、『日本カメラ』の三誌だ(正直、他の月刊雑誌はほとんどが詳細の掲載をやめているのが現状。時代ゆえ仕方ないこと。ただし他の各誌、一押しの写真展の紹介と掲載、カメラなどに関する誌面内容や企画など、全ての雑誌で、楽しいものばかり集めているので見逃せないのも確かです)。
 この三誌は現在でも情報量をそこそこ維持してくれている。換言すれば、ギャラリー情報の面で、紙媒体として、なんとか広報活動堅持を続けている。『キャパ』はそのまま「キャパ」と呼ばれているが、『アサヒカメラ』は「アサカメ」、『日本カメラ』は「ポンカメ」等のニックネームを持っている。この三誌に共通するのは、ほぼ全国の大きな会場の写真展イベント情報を数ページにわたって掲載してくれているので、ギャラリー鑑賞族にはありがたい存在なのだ(私にはOKなのだが、すこし残念なのは近年は東京中心になりがち。地方の人は別の地域催事情報も併読する必要がありそう。これも時代ゆえなのでしかたない)。
 各誌写真展情報ページを例にとると『キャパ』は「Photo Exhibition Infomation」、『アサヒカメラ』は「写真展情報」などのページで、カラーページの多い写真雑誌の中のモノクロページのコーナーなので、割と見つけやすいはずだ。ちょっと逸れるが、モノクロページの中では『キャパ』なら、ぞなもしさんやとほにゃんさんの人気コーナー、「アサカメ」なら「ニューフェース診断室」なんていうのが往年の読者さんたちには馴染みだし、楽しみにしている人も多いと思うが、そんな白黒ページの片隅にまだまだ現役で、ギャラリーの情報を載せてくれているのが嬉しい。ほかにも月刊誌ではないが『PHaT PHOTO』などもたまに、鑑賞者の視点で特集記事を組んでくれたり、ギャラリーと写真展の開催方法など、独特の視点で写真鑑賞を応援してくれているので見逃せない。
 そこで繋がるのが、なぜ今更雑誌のギャラリー記事と思うことだろう。このコーナーの重要性を今回あえて取り上げたのかという理由は、しごく単純。要は主宰者でなく、媒体主のコメントが第三者の感覚で紹介されている部分、つまり客観性に近い評価評論の部分が存在すること。スケジュールと同時に紹介記事も併記されており、ギャラリーめぐりのお伴に持って歩くのに適しているからである。
 何のことはない情報量でいったらスマホや携帯で調べ歩いた方が便利に決まっている。しかし一覧になっているギャラリー情報を紹介案内文と一緒に持って歩くことで、雑誌を開きながら次はどこに行ってみようかとぶらぶらしながらギャラリーをめぐる楽しみもある。かつては『ぴあ』も含めて、この雑誌片手にという方法しか選択肢がなかった。最近はネットで調べることも多くなったので、たまに初心に戻って雑誌と一緒にぶらぶらするのも楽しいもの。問い合わせの電話番号、開場日時、休館日なども併記されているのであらためて見直してみると意外に便利である。興味のある方はお試しあれ。
 ここで追加事項を二つ。いつもTwitterのbotを使ってタイムラインなどでつぶやいている江戸から明治の写真家ベアトの作品が常設として、いくつかパネルサイズで見ることが出来る場所が横浜にある。もと英国総領事館の建物(実際には展示場所は新館の方だけど)、横浜開港資料館である。ほぼペリー上陸の場所に位置し、海岸教会のお隣にある。もし興味ある方はどうぞ。
 そしてもうひとつはタイムリーなご案内である。先日散歩がてらお邪魔してきたのだが、品川のキヤノンギャラリーはショールームの奥、吹き抜け横の渡り廊下部分を利用した展示コーナーをリニューアルして「キヤノンオープンギャラリー1・2」とした。以前より落ち着いた雰囲気のギャラリーとなり、作品の魅力をひきだすことのできる場になった。完成記念として巨匠である林忠彦の作品展が八月下旬まで行われている。文士シリーズでおなじみの写真家だが、それ以外の知られざる世界、アメリカなどのスナップも多く展示されている。おすすめである。お暑い季節、十分なお体のご自愛と、写真と一緒に「メイク・イット・パッシブル」して乗り切っていただきたい。では今回はこの辺で。

横浜開港資料館(旧英国領事館の保存館建物・資料館は別棟にある)
IMG_364525p.gif

リンク
http://www.kaikou.city.yokohama.jp/index.htm横浜開港資料館のURL
nice!(1) 
共通テーマ:趣味・カルチャー