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17 私流横浜花散歩 [写真 自然]

 近頃はなかなか時間を取るのが難しくなってきたのだが、結構昔から横浜の散歩を愉しんでいる。若者のデートなどで使うのならみなとみらい地区などがお薦めだし、観光というのであればインスタントラーメンの博物館や中華街は外せないだろう。
 ところが私は少々違っている。ウォーキングを兼ねた撮影(撮影を兼ねたウォーキング?)で徒歩旅行をすることが年に五-六回ぐらいある(無論正確な数字じゃない)。
 目的は花である。「横浜で花?」と首を傾げるだろうが、結構時期さえ外さなければそこそこ良い被写体に出会える。その時によってルートは変わるのだが、ほぼ10年以上前からやっているコースとしては、根岸線の山手駅をスタート地点にする事が多い。近年、この駅はキレイに整備されて、改札口の位置が少し変わったが、本牧通りに続く昔ながらの商店街は変わらず、多くの店でパンやらおにぎりやらの気取らない食事を手に入れることが出来る。これをあとで山手公園や大桟橋などで食べるのである。
 本牧通りをトンネル手前まで歩く。そこで大きな交差点の脇道を右に入ってみる。もう傾斜地にある山手公園の岩肌を見ることが出来る。ヒマラヤスギで有名な公園なのだが、私はここを伊勢山、山手本通りと合わせたサクラの鑑賞地、撮影地としている。春には溢れんばかりの花びらが風に舞う。とりわけテニス記念館あたりが洋館とサクラのコラボレーションが見られる場所だ。
 サクラの季節にはこの先テニス記念館から、ギダーさんで有名な女子大の横を通って、カトリック教会に出ると、この教会も桜花に彩られた美しい姿を見せてくれる。そして山手本通りを左に曲がり、程なく右に行く小道を入るとイタリア山である。
 西洋式の庭園を持つ外交官の家には、ルピナス、バラ、ビオラなど季節ごとに花が出そろう。その時々の花を愛でながらカフェでお茶というのも良い気分だ。寒い日にはココアという手もある。
 道を戻って、先ほどのカトリック教会を横目に代官坂の交差点を過ぎれば、べーリックホールへと至る。この周辺は洋館ラッシュの場所である。一番大きな西洋館と案内されるこの洋館の道を隔てたお隣にはエリスマン邸、その本通りを挟んだ向かいにはケーキの美味しい洋館店舗を持つえのきていさんがある。そしてその少し隣には234番館と山手聖公会の礼拝堂もあり、それらの中心に元町公園のサクラの木々がある。やはりサクラの季節には花吹雪が見られる場所だ。
 さらに本通りを海側へと向かい左手には外人墓地とマリンタワーなどをみる高台、右手には小さなバラ園のある山手資料館、庭園で食事が出来る十番館を眺めて、左手に折れるとアメリカ山と呼ばれる、元町中華街駅直結の都市型公園に行き着く。ここはアジサイ、バラ、ヒースの仲間など観賞用の花が丁寧に栽培されている。
 気象台を左手に見て再び本通りに戻ると、突き当たりが有名な港の見える丘公園である。ここにはイギリス館と111番館が建っている。そこそこの規模を誇るバラ園があり、バラの季節の合間をぬって、ラベンダー、ハマナスなども見ることが出来る。他にパンジー、ビオラなどのスミレの仲間も多く植えられており、二つの建物の間には噴水を有する庭園と、イギリス式庭園が設けられている。そこから一段下がってベイブリッジを見渡せる、幾何学式の西洋庭園もある。また連絡橋を渡れば文学館などにも行くことが出来る。
 この公園のボードウォークを歩きながら、この公園の別称であるフランス山の麓まで下りることが出来る。山道に近い足元注意の箇所もあるが、公園ゆえ手すりなどの整備はちゃんとされている。山の下まで小路と階段を使って下りきると、元町通りの端、谷戸坂との交差点だ。フランス山の麓には歩道橋が連絡しているので、交差点、信号を渡ることなく、マリンタワーや人形の家を通って山下公園へとそのまま歩いて行ける。
 山下公園にもそこそこの規模のバラ園があるので、氷川丸をバックにバラの写真なども撮れる。なんと優美な風景であろう。もちろん山下公園には他の花も多く植えられているのでここでもマクロレンズは大活躍である。
 波打ち際を歩きながら象の鼻パークへと足を進める。ここまで来るとランドマークタワーをはじめとする摩天楼群の姿がしっかりと見える場所に入る。またこの周辺で近代を思わせる横浜三塔(キング・ジャック・クイーン)にもお目にかかれる。建物好きにはたまらないスポットだ。もちろん大桟橋の屋上デッキ、通称「くじらのせなか」でひと息つくのも悪くない。象の鼻パークからは目の前の日本大通りを横浜公園に向かって歩く。秋には黄金色のイチョウ、見事な紅葉が見られるスポットだ。突き当たり横浜公園では初夏に名物のチューリップを眺めるのがお薦めである。ベイスターズの本拠地横浜球場もある。ここで関内駅に到着と言うわけだ。
 距離にして、ぶらぶら具合にもよるが七キロから八キロは嫌でも歩くことになるので、高低差も含めて都市型のハイキングと考えれば楽しい休日散歩になる。勿論山手の散歩コースは公園内の案内板にも出ているので、私のコースより短くて楽しく回れるものも多くあるはず。しかし洋館と横浜三塔を眺め、大桟橋を眺めて、花を愛でるコースは私の中では抜群に楽しい散歩コースなのだ。ただ近年は、次の日が休みでないと、この全ての行程をこなすのが大変なのも確かだ(笑)。昔は更に赤レンガから汽車道を通って桜木町まで歩いたのだが、最近は勇気が出ない。次の日が心配なお年頃である(笑)。体力に自信があるひとは是非この桜木町までのエクストラコースもお薦めである。
 そういえば気のせいかお伴のカメラの大きさが徐々に小さくなって、持ち歩くレンズの数も随分減った。つまりカバンもその中身の重さも小さくなったということだ。繰り返すが微妙なお年頃なのだ(笑)。おじさんの領域にどっぷりつかった結果であると言うことは否めない。
 か弱いおじさんと自覚したところで、今回はこれまで。都市型ハイキングを愉しもう。グッドバイ!


IMG_691520p.jpgIMG_450620p.jpgIMG_322320p.jpgIMG_231750p.jpgIMG_081820p.jpg

画像は「ルピナスと外交官の家」「バラ園とイギリス館」「道標」「エリスマン邸とサクラ」「ジャックの塔」である。

 花や伝統を中心に拙作展示していただいているSHOT JAPAN のWEBギャラリーの私のアルバムページのデザインが変わりました。作品同様、お時間のあるかたはご覧下さい。リンクはこちらです。


https://www.shot-japan.com/galleryTop.php?GalleryId=600001224
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