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31 写真文化にひたる散歩 [写真 ギャラリー]

 ずいぶんと更新が途絶えてしまった。ちゃんと生きている(笑)。暑さもおさまり、過ごしやすい季節となった。最近の余暇活動は写真文化の知的探検(?)をやっていた。例えば、末広町にあるLOMOGRAPHY+をご存じだろうか? もう、トイカメラなどと言えないような、簡易的ながらも本格的なフィルムカメラが並んでいるお店だ。一般的な写真店舗やカメラ屋さんではあまり見かけない商品も多く扱っている。
 なぜわたしがこのお店に興味をもったかといういきさつ。それはワンテンカメラについて調べていたためだ。場所はかつて、タムロンの写真展でご紹介したことのある3331アーツチヨダという、廃校を活用したギャラリーの一室である。
 かつてコダック社を中心に昭和五十年ごろに一世を風靡した「ポケットカメラ」という商品があった。そのカメラに入るフィルムは、パトローネの部分がメガネ型になった形のマガジン式フィルムだった。その規格数値「110」から「ワンテン」と呼ばれていた。子供だった私を含めて、一般の人たちとは異なり、写真店では「ポケットカメラ」というより、ワンテンカメラと表記されることが多かったことを覚えている。当時は35mmよりも装填、装着が簡単なことで普及していた。
 そのフィルムは一度ディスコンになったのだが、規格としては生きているため、どこかでわずかながらニーズが生まれるらしく、細々と復活したという情報を風のうわさで聞いたのが夏前であった。時間ができた最近、そのニュースを確かめるべく、そこに参上したというわけである(長いいきさつと説明に恐縮である)。
 その店にたどり着いて、ホルガやほかのカメラを含め、二眼レフなどのスタイルをしたローライ風のものが私の目をひく。もうすでにワンテンカメラのことなどどこかに飛んでしまっていた。ほかにも、トイカメラなどと呼んでは失礼なものがわんさか飾ってある。決して広いわけではない店内がおもちゃ箱や宝箱に見えるから不思議だ(ただしもうフィルムをやめてしまったので興味だけの散策に終わってしまったが)。興味のある方はぜひ、いちど訪問してはどうだろう。御徒町か末広町が最寄り駅になる。お店の人に許可をいただいたので、店内の写真も一枚、3331アーツチヨダの写真と一緒にアップしておく。
 時を別にして、いつもは旧下丸子のイベントなどに行くことの多い私が、その日は「P」のつくブランドのイベントに初めて(たぶん)参加した。新宿の秋晴れの下で、ゆるくお散歩しながら公園までメーカーの方とだべりながら時間を過ごすという内容だ。結構気に入った(笑)。拘束力もなく、モデルも、動物も、アトラクションも登場しないゆるい散歩。おおいにかのブランドの話で盛り上がった。「お相手をしてくれたメーカーのみなさん、お疲れ様でした。また貴重なお話ありがとうございました。写真ファン、カメラファンには楽しい時間だったと思います」と御礼の言葉を忘れずに加えたい。
 その時の写真と帰りにとった東京タワーの夜景を載せて今回は終わりにしよう。次回はちゃんと横浜のお話に戻るのでよろしく。ただし、いつものごとく、書く意欲があればのお話なのだが(笑)。
 そして一つお知らせである(私事で恐縮なお知らせだ)。先日の写真展の会場のほうから、「春の写真展をやりませんか?」とお誘いを受けたので、前向きに検討している。やる気はある。いやいや、やらせていただけるのであれば、感謝感激である。前回とはうって変わり、今回は真面目なテーマを持たせずに、単に軽く、シンプルに「春」を主題に、来春やらせていただくことにした(あちらのリクエストも考慮の上で写真は選ぼうと思う)。花をメインにしていろいろ検討中である。こちらもカメラメーカーさんのイベントに負けないくらいゆるく写真展を行う予定である(笑)。
 そして、写真展でご署名、記帳していただいた方がたには、この場をお借りして厚く御礼を申し上げたい。愚作、拙作へのお褒めの言葉もったいない限りである。お暑い中のご訪問に感謝。

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15 写真ギャラリーめぐり-まとめにかえて [写真 ギャラリー]

 約一年にわたって続けてきた私の趣味であり、実益(?)を兼ねた楽しみである写真鑑賞と公共学習施設や展示会場のお話も、今回で一区切りである。一年で十五回ということは、平均すればひと月に一回以上ということになるので、私からしてみれば驚くべき快挙である。何をするのものろまだし、諦め屋、煮え切らない、おまけにさえない性格の私。…にしてみれば、ご褒美をあげたいくらいめでたいお話である。自画自賛にはなるが、それくらいすごいことと自負している。
 振り返ってみれば、写真展の鑑賞の方法や開催している展覧会の探し方などを、自分なりの経験をカテゴリー毎に解説をつけて発信していただけのことである。しごく単純なアナクロ形式の情報ツールということになる。
 だがただ一人で勝手に書いてアップするだけでは到底ここまで続かなかった。これもひとえに御贔屓にして下さった読者の方々のおかげと感じている。それくらい粘り弱い(こんな言葉あるのだろうか?)のだ。くじけることなら誰にも負けない(笑)。
 ゆるい前置きはこれくらいで、包括としての所見を述べていく。まずは写真家の個展である写真展、作品集などについてだ。お金を払って鑑賞する写真展の開催主や写真集の作者、媒体主というのは、営利目的・アーティストの感性・プロ意識の備わった面々である。私のような自己満足とは違い、待つ人のいる仕事というフィールドの中で一生懸命だ。そしてそんな仕事を複数の掛け持ちをしながら仕事をしている。それにも関わらずクオリティーの高い上質な作品を大量生産しているところに敬意を表するほかない。
 次にギャラリーや写真美術館、記念館などのスタッフの方々の尽力である。順に言うと、私個人が自分の作品展で(生意気にたまに写真展をやることもありますので、レベルの低い写真展でも良いという方はぜひ拙作展に足を運んでいただけると嬉しいです)、お世話になった石川町の駅近くの親切なギャラリーや三鷹駅近隣のギャラリーは写真専門というわけでもないのに、とても丁寧で親切にしていただいた。遅ればせながら、この場をお借りして謝意を表したい。
 こういった場所は、運が良ければ、気軽、気さくに同志を持った人と出会える場所でもある。私は引っ込み思案なのであまりそういうことは無いが、気さくな人同士なら、意気投合することもあるかもしれない。そして、そんな場所の出会いが多いと、やはり相乗効果で写真展をやりたいという人が繋がって、増えていくんだろうとギャラリー運営においては門外漢でありながらも感じている。上質な写真展が増えれば、当然ながら私の散歩の訪問先も増えて、私は写真展をめぐる心地よい散歩に出るのである。
 また見せることの一級のプロである写真美術館や記念館の類のスタッフさんの意向では、たまにフィルム時代のネガやべた焼きなども展示してくれることもある。「贔屓の写真家のファンにはたまらないのだろうな」などと考えながら拝見することもあった。
 そして公共学習施設や自治体の文化会館などの施設も使い勝手の良い場所である。もちろん公の施設ゆえ物品販売などは出来ないので、こちらが訪問する立場の時は気楽に足を踏み入れることが出来る。
 ちなみにこれから初めて写真展を開かれるアマチュアの方に、僭越ながら参考になる図書を紹介しておくので、興味ある方はどうぞ当たってみて欲しい。もしかしたらお役にたつかも知れない(たたなかったらご愛嬌でお許しを・笑)。前回の『写真を愉しむ』と合わせてお読みになると良いかもしれない。『ファット・フォト(PHAT・PHOT)』2008年五月号増刊号でサブタイトルは「うまくいく写真展のヒント」である(タイトル通り、そのままです)。バックナンバーや古書店などで見つけたら「買い」である。あとは古くて絶版と思うのだが、入手可能の調査はご自身でお願いしたい本がある。『カメラ完全攻略Q&AⅡ』という『CAPA』の別冊ムックがある。展示するための写真プリント注文方法なども載っているので、部分的には役に立つ(ただしフィルム時代の本です。たぶんデジクリなどには対応してません。奥付1997年です)。また雑誌では『美術手帳(BT)』の2007年7月号「写真家になる基礎知識」も別に写真家にならなくてもいい人にも、一部記事が役立ちます(ちなみに総収入の半分以上を写真で稼がないとプロフェッショナルではないと聞いたことがあります。真偽はいかに?)。
 イベント関連で進めるなら、やはりシーピープラスや東京写真月間といった巨大イベントに参加して、メーカーさんや写真関連産業の企業の皆さんの努力や親切を感じてみたい。そしてテンポラリーギャラリーだけで無く、メーカーや小売店の常設のショールームや店舗併設ギャラリーなどに立ち寄ってクオリティーの高い写真展に酔いしれるというのも楽しみだ。以前も紹介しているが、特に旧「下丸子」、時計メーカーのグループ会社さん、あと加えて、まだ私自身は行ったことがないが、何かと多くのイベント記事に出ているので、トリニトロンで有名な映像メーカーのギャラリーはお薦めだ。
 最終回なので、もうひとつ本文には紹介しなかったもの。都内で銀座や新宿には一杯やりながら写真談義を出来る飲食店なども存在する(そんなことはどの店も看板には謳わないので自分で地道に探して下さい)。もちろん私は量も飲まないし、外でもあまり飲まない。短時間・短距離で帰宅したい人なため、都内で常連になることはあまりない(家での一人飲みや常連になるのは出やすい横浜や神奈川方面にあるフランクな近隣の店で十分なのです)。なので、かつて覗いたことがある程度だが、質の高いフォトギャラリーを兼ねたアマチュア写真家のサロンとなっているお店はちょっと異空間的で楽しいものだ。あれもギャラリーなんだろうなと思い返してみた。そんな写真談義の仲間が欲しいと思う方はその類のお店の扉を叩くのもありだろう。
 さて序で述べたように、「鑑賞するための案内を中心としたブログで、人様のお役にたちたい」という当初の目的は達成できたのかは、私は自分では分からない。しかし、そこそこの方がこのブログにお寄りいただいているようなので、少数派ながらお役にたったと見るのが結論ではないかと考えている。もともとが無限に広がるネットの隅っこで、草の根のように、目立つことなく、細々と自己満足とあわよく行けば「役に立ちたい」からスタートしたものだった。したがっておおよそ目的は達成できたと自己完結したいと思う(笑)。そもそも在野者のブログで、ここまでギャラリーや美術館について述べることができたのもありがたいことである。これからも怠ることなく、楽しく飽きない程度にがんばって在野なりのギャラリーをめぐり、写真家の先生方の表現する良い作品との出会いを大切にしていきたいと思う。一期一会の作品展を大切に、皆様とはまた近いうちにこのページでお会いすることが出来るといいなと思う私である(ほんのすぐ、来月にもう更新されていたら大笑いである)。長期にわたりお読みいただいた読者の方々には厚く御礼申し上げたい。近いうち、このブログサイトにてまたお目にかかりたい。横浜の町もそろそろクリスマス・イルミネーションが多くなり、ぶらぶらに適した季節になってきたようだ。 
Coming soon...(笑)。


  Thanks. 米斗太陽/MasamiNARUSE

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14 写真ギャラリーめぐり-愉しみ(撮影・機材・ギャラリーの三要素) [写真 ギャラリー]

 写真を愉しむ方法のなかには副題に示したように、撮影、すなわち「写したい人」、機材、すなわち「手にしたい人」、作品、すなわち「鑑賞したい人」のように、三位一体となった楽しみ方があると思う。もちろん写真好きならその全てが対象であるが、なにに重きがあるかという話だ。私はここで、そのなかでも一番ネタの少ないといわれているテーマ、鑑賞についてをブログにしてお話ししてきた。
 世の中にはサブカテと呼ばれる検索の対象をしぼるために加えるジャンルがあるが、そのサブカテ風に言うなら、「写したい人」と繋がるのは被写体を求めた移動や旅行である。ここは旅好きや被写体を求めるさすらい旅情と重なるのだ。次に「手にしたい人」は、よそさまのbotなどでよくみかける愛されながら茶化される趣味、収集である。これは販売店やメーカーカタログ、ショールームなどにも繋がる。そしてコレクターやメカ好きとも繋がる。最後の「鑑賞したい人」は、これまで本稿が追いかけてきたギャラリーや美術館、図録、写真集などの類に繋がっていく。一種の美術ファン、芸術ファン、本好きと同じ分野に属しているといえる。つまりカメラや写真を中心とした趣味の裾野には、それぞれの重きに対して、それぞれの方向を向いたそんなサブカテが存在しているということになる。
 どんな趣味でもそうだが、中心となる分野を軸としていろいろな事象があって、それが複数のジャンルにまたがっているというのが本当のところだ。だから「今日は写すことやレタッチ、明日はカタログを見ながらこのつぎのお小遣いで買えそうな機材候補を見つける」といった楽しみは尽きない。そんな中で鑑賞ファンにとって必要な基本知識は、写真家、写真作家の作品のテイストや思想観といった個性やオリジナリティなどに通じる作品の見分け方や鑑賞方法のような下地である(もちろん無くてもいっこうに構わない。みるだけでも結構愉しい)。このブログで何度も申し上げてきた作家本人のトーク参加や本を読むことへの誘いで得ることが出来るのが、作家さんそれぞれの個性の習得である。勿論中には、そんなものは鑑賞者ひとりひとりが各々で感じれば良いとお任せの写真家の方もいれば、一方で乱暴に扱われるのを嫌い、主題を丁寧に解説し大事に温めている写真家もいるのだ。そういった作家の思惑を汲んだ上で鑑賞と読解作業に我々は入ることを留意してみるのがいいのだろう。
 例えば土門拳が温めた『古寺巡礼』、表紙の帯には作家川端康成の推薦文が載せられていることは有名だ。後世に伝えたい歴史文化という思いが両者を結びつけたというひとも多い。入江泰吉は、やはり随筆作家で文化人の白洲正子の意見に合う作品を数多く生み出している。逆に言えば、白州の好みが入江作品だったともいえるだろう。そうかと思えば先日『あの人に会いたい』という番組(だったと思うが)でアーカイブフィルムの再放送があり、緑川洋一がインタビューに答えている映像を思いがけず見ることが出来た。いくつものフィルターと日没時の決まった場所からの太陽光線が一致した海岸と水面の反射であの傑作は生まれたという趣旨の話を聞くことが出来た。もちろん『海のメルヘン』の話である。またブレッソンの有名な水たまりの上を飛んでいる人の写った作品、『サン・ラザール駅裏』なども「決定的瞬間」という流行り言葉になる様な作家の作品個性とテイストなのである。
 作家には作家の個性や味がある。それを愉しむのが「鑑賞」という作業のように思う。この趣味は仮にカメラの操作をできなくても、雰囲気と感性で愉しめる趣味である。美術館やギャラリーといった雰囲気の良い場所で知的好奇心やアート気分に浸って優雅さとくつろぎの時間を持つことの出来るこころの休憩室なのである。またカメラを操作できる人にとっては、新しい発見やヒントを与えてくれる知の宝庫でもある。展示作品から新しい発想や着想を得ることもあるだろうし、お誂え向きにアートに関する書籍が閲覧できる場所を備えているところも多いので、そこからということもある。決して気取っての訪問でなく、普段着のままでくつろぎながら出逢う知の空間というのが鑑賞の世界と考えている。私個人で言えば、幸せな顔が見られる場所とひたむきな顔が見られる場所、そんな場所がお気に入りのことが多い。美術館もギャラリーもそんな人たちの顔を見られる場所のひとつである。幸う時間と真面目な時間、人間にとって一番必要な時間である。そんな時間を過ごすことが出来る場所のひとつが美術館であり、ギャラリーである。チャンスがあるなら、あなたの大切な人と今度の休日にはぜひ足を運んでいただきたい。そこには知識、幸福、やすらぎなどがあなたを待っているはずである。
 カメラをぶら下げた人、メーカーのカタログ・パンフレットを小脇に抱えた人、図録と照らし合わせて作品と真剣に向き合う人。そんな三者三様の愉しみに加えて、そんな人たち以外にも寄り添う恋人たち、子どもに説明をする父母、散歩がてらに立ち寄った老夫婦など、そんな人たちが作品の前で愉しんでいる姿を想像しただけで、ギャラリー訪問が楽しくなるかも知れない。少なくとも私はそんな光景が大好きである。撮影や機材と重ねてもうひとつ、鑑賞という作業を推進するおせっかいな文化活動に、人知れず少しでもお役に立てたらいいなあと考えている在野の一人である(つまりは素人ということです。はい)。
 今回のおまけ写真はちょっとだけ話題に出したので、かつて竹橋の近くの美術館で行われたブレッソンの催しが貼られた掲示板とその周辺の景色を載せておく。いい作品展だった。そして良い雰囲気の美術館でもあった。帰りには竹橋周辺をぶらぶらしていった記憶もある。
 次回は一旦最終回と言うことになるので、総集編として要約した文章をお出ししようと考えている。勿論気まぐれな私のことであるから、ネタが溜まれば平気な顔をして『パート2』とか『続編』とか『番外編』とかやるであろう。それが拙者たる小生の謙譲して言うところの「厚顔無恥」の性質である(笑)。ではまた。ごきげんよう。
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13 写真ギャラリーめぐり-それぞれのための鑑賞ルート [写真 ギャラリー]

 以前にも少しだけ触れたが、都内のギャラリーをめぐる際の道順を自宅からの出やすい順に並べて、鑑賞のハシゴを行う散歩コースのことを今回は触れてみたい。まだ私が写真ギャラリーめぐりを始める前は、歴史や文学、西洋絵画好きだったので美術館や博物館のハシゴをして、最後に銀座や新橋、新宿などのカメラ店を回るのがお決まりだった頃がある。「♪安さ爆発~」の店や中古を扱うチェーン店がたくさんあった頃の話だ。もううん十年も昔の学生時代だ。だからもともとは写真ギャラリーに特化したギャラリーめぐりではなかった。いわば美術館・博物館めぐりの派生からのスタートだったというわけである。しかも特別展ではなく、当時は学生ゆえ安く入れる常設展が多かった。
 九十年代の後半に入るとそういったカメラ店は減少してしまい、少しでも写真やカメラに繋がっていたいと思った頃、そして大人の趣味としての写真にスタイルを変えたいと感じた折、ギャラリー見学もたしなもうと散歩をかねて回るようになった。世の中ではデジタルカメラの普及が市場でもそろそろ決まりかけていた頃だ。この頃には画素数はともかくとして、コンパクトカメラでのシェアはかなりデジタルへと移行が進みつつあったように覚えている。
 おっと、失礼、前置きが長すぎである。カメラそのものの魅力もさることながら、写真家の作品に触れる、考えかたを理解する努力をしてみたいと思うようになった。そう読書家が作家の個性や人物像に惹かれるように、あるいは歴史好きが歴史現象の起きたことを拾い集めて解明したくなるような衝動に近かったかもしれない(まあ私の場合はそこまで高尚なものかは不明だが)。ただ所詮、私のような児戯に等しい知識と手法しかない拙い者に全てを理解することは無理である。
 だからただ分かった気分になればいいと軽い気分で始めたのが私のギャラリーめぐりのスタートだった。重荷になってやめてしまっては本末転倒である。先に結果を言っておくと、アマチュア写真家とは違う商業写真家や写真作家の方々のコンセプトやコンテンツはさすがに職業にしているだけあって、知れば知るほど技術も手法も飛び抜けていた。テーマやモチーフの個人的な好みの違いは、たまにあるのだが、それは彼らの仕事として見ているので関係ないし抵抗感もない。いい仕事をしている作品は、私の好みでなくても何かが違っていた。そんな感動を求めてふらふらと都内のギャラリーを散歩するのである。
 ちなみにそんな鑑賞作業、散歩のことを飯沢耕太郎さんは自書の中で「けものみち」と呼んでいらっしゃる。また人のかずだけそのルートがあるともお書き添えだ。絵画や造形を見て回るのなら上野や青山なのだが、その「けものみち」たる写真の道はやはり銀座、新宿、原宿などだろう。特にメーカー系のギャラリーが集まっていることもあるため銀座と新宿は外せない。新鋭の人たちが目指す原宿、表参道、渋谷なども写真ギャラリー鑑賞族の拠点だ。以前私は自由切符の類で回るというその散歩手法を述べたことがあるが、それがこの離れた三カ所をつないでくれる魔法の切符だからである(笑)。
 ただこれよりも深いルートの仕訳や考察をこのブログではしなかった事には簡単なわけがある。それは拙い私がここで述べても仕方の無い内容だからである。もっと言ってしまえば、先に述べた飯沢耕太郎さんの本がその内容までも網羅しており、今更後発のゆるいブログがその内容を述べる必要が無かったためである。機会があったら是非参考にして欲しい本であることは確かだ。
 そういえば、飯沢さんのスピーチを先日拝聴してきたがお変わりなく、穏やかな性格が出ているお話のしかただった(もちろん面識はありません。ただのファンです)。嬉しかった。かなり前の吉祥寺以来だ。今回は写真家の田沼武能さん、映画監督篠田正浩さんとの鼎談(といっても司会進行役に近かった)で「旧下丸子」のメーカーさん(あいかわらずキヤノンと書くよりカメラファンっぽいと思っているのは私だけか?)のイベントで拝聴させていただけた。茶目っ気たっぷりの田沼先生、真面目な篠田先生もステキだった。
 botでは飯沢さんの写真史の専門書をご紹介しているが、ここでギャラリー鑑賞者のためになる書をご紹介したい。内容はご自身でお読みになることをお薦めするが、写真史的な要素から鑑賞、写真展の開催方法までを平たくカバーしてくれているもの。それが『写真を愉しむ』という飯沢さんの著書である。写真を趣味にして真面目にかつ本気で愉しもうという人にはうってつけの本である。とりわけ鑑賞に重点を置く内容のものはなかなか見つけるのが難しい。貴重な一冊と言える。
 そして最後になるが、今回も触れた新宿のルートに新しく現れたギャラリー、そうオリンパスギャラリーについて少し触れたい。ようやくオリンパスの新しいショールームとギャラリーを訪問することが出来た。スタッフの方に訊いたら「写真も自由に載せていいですよ」と快いお返事をもらったので、今回は移転した綺麗なオリンパスの新ショールームの画像三枚をお付けしてお別れしたいと思う。ではまた。(予定なので変更もありかも知れないが、今のところ「写真ギャラリーめぐり」の主題は第十五回をもって一旦終了と考えています)

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12 写真ギャラリーめぐり-「ギャラリーめぐりアイテムとしての雑誌」 [写真 ギャラリー]

 今回はギャラリーをめぐるときの下調べに必要となるアイテムを考えてみよう。ウェブのギャラリー案内は以前にリンクをはってお伝えしているので、今回は昔ながらの定番である雑誌の情報を取り上げてみたい。
 かつてはどの写真雑誌にも事細かに当月開催予定の写真展の詳細が掲載されていた。だが近年はネットの普及とともにその情報量は大幅に削減されている。それでもギャラリーめぐりに役立つ情報を扱っている雑誌自体は皆無に至っておらず、まだ幾つかは健在である。詳細を掲載してくれている数少なくなった雑誌の中で、私がわりと参考することが多いのは『キャパ』、『アサヒカメラ』、『日本カメラ』の三誌だ(正直、他の月刊雑誌はほとんどが詳細の掲載をやめているのが現状。時代ゆえ仕方ないこと。ただし他の各誌、一押しの写真展の紹介と掲載、カメラなどに関する誌面内容や企画など、全ての雑誌で、楽しいものばかり集めているので見逃せないのも確かです)。
 この三誌は現在でも情報量をそこそこ維持してくれている。換言すれば、ギャラリー情報の面で、紙媒体として、なんとか広報活動堅持を続けている。『キャパ』はそのまま「キャパ」と呼ばれているが、『アサヒカメラ』は「アサカメ」、『日本カメラ』は「ポンカメ」等のニックネームを持っている。この三誌に共通するのは、ほぼ全国の大きな会場の写真展イベント情報を数ページにわたって掲載してくれているので、ギャラリー鑑賞族にはありがたい存在なのだ(私にはOKなのだが、すこし残念なのは近年は東京中心になりがち。地方の人は別の地域催事情報も併読する必要がありそう。これも時代ゆえなのでしかたない)。
 各誌写真展情報ページを例にとると『キャパ』は「Photo Exhibition Infomation」、『アサヒカメラ』は「写真展情報」などのページで、カラーページの多い写真雑誌の中のモノクロページのコーナーなので、割と見つけやすいはずだ。ちょっと逸れるが、モノクロページの中では『キャパ』なら、ぞなもしさんやとほにゃんさんの人気コーナー、「アサカメ」なら「ニューフェース診断室」なんていうのが往年の読者さんたちには馴染みだし、楽しみにしている人も多いと思うが、そんな白黒ページの片隅にまだまだ現役で、ギャラリーの情報を載せてくれているのが嬉しい。ほかにも月刊誌ではないが『PHaT PHOTO』などもたまに、鑑賞者の視点で特集記事を組んでくれたり、ギャラリーと写真展の開催方法など、独特の視点で写真鑑賞を応援してくれているので見逃せない。
 そこで繋がるのが、なぜ今更雑誌のギャラリー記事と思うことだろう。このコーナーの重要性を今回あえて取り上げたのかという理由は、しごく単純。要は主宰者でなく、媒体主のコメントが第三者の感覚で紹介されている部分、つまり客観性に近い評価評論の部分が存在すること。スケジュールと同時に紹介記事も併記されており、ギャラリーめぐりのお伴に持って歩くのに適しているからである。
 何のことはない情報量でいったらスマホや携帯で調べ歩いた方が便利に決まっている。しかし一覧になっているギャラリー情報を紹介案内文と一緒に持って歩くことで、雑誌を開きながら次はどこに行ってみようかとぶらぶらしながらギャラリーをめぐる楽しみもある。かつては『ぴあ』も含めて、この雑誌片手にという方法しか選択肢がなかった。最近はネットで調べることも多くなったので、たまに初心に戻って雑誌と一緒にぶらぶらするのも楽しいもの。問い合わせの電話番号、開場日時、休館日なども併記されているのであらためて見直してみると意外に便利である。興味のある方はお試しあれ。
 ここで追加事項を二つ。いつもTwitterのbotを使ってタイムラインなどでつぶやいている江戸から明治の写真家ベアトの作品が常設として、いくつかパネルサイズで見ることが出来る場所が横浜にある。もと英国総領事館の建物(実際には展示場所は新館の方だけど)、横浜開港資料館である。ほぼペリー上陸の場所に位置し、海岸教会のお隣にある。もし興味ある方はどうぞ。
 そしてもうひとつはタイムリーなご案内である。先日散歩がてらお邪魔してきたのだが、品川のキヤノンギャラリーはショールームの奥、吹き抜け横の渡り廊下部分を利用した展示コーナーをリニューアルして「キヤノンオープンギャラリー1・2」とした。以前より落ち着いた雰囲気のギャラリーとなり、作品の魅力をひきだすことのできる場になった。完成記念として巨匠である林忠彦の作品展が八月下旬まで行われている。文士シリーズでおなじみの写真家だが、それ以外の知られざる世界、アメリカなどのスナップも多く展示されている。おすすめである。お暑い季節、十分なお体のご自愛と、写真と一緒に「メイク・イット・パッシブル」して乗り切っていただきたい。では今回はこの辺で。

横浜開港資料館(旧英国領事館の保存館建物・資料館は別棟にある)
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リンク
http://www.kaikou.city.yokohama.jp/index.htm横浜開港資料館のURL
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11 写真ギャラリーめぐり-「社会教育施設のギャラリー」 [写真 ギャラリー]

 今回の主題はちょっと堅い。興味の無いかたはスキップしていただいても致し方ない(笑)。まず社会教育施設とはなんぞや? というところからいくと、教育には学校教育と社会教育という二つの教育形態があるそうだ。本に書いてあるのだからそうなのだろう。知徳体、すなわち、知育、徳育、体育を統合したものが教育、その教育の中で学校で行わない教育が社会教育だそうだ。これまたもちろん本に書いてある。その社会教育を推奨したり、応援したり、お手伝いをする場所が社会教育施設というわけだ。昨今良く聞く生涯学習なども社会教育に分類されている。
 博物館、美術館、植物園、動物園、水族館、音楽ホール、文学館、公民館、生涯学習センター、スポーツセンターなどなど例を挙げるとたくさんある。要は学校を一歩出た場所で教育や学習をしたり、その成果を発表する公共性の高い場所を社会教育施設と呼ぶのである。またまたこれも本のうけうり。因みにこれらのことはもっとちゃんとした説明で教育関係の本をお読みになると、ほぼどの本にも同様のことが私の文章よりもっと高尚に書かれているのでそちらを参考にしていただきたい。
 それを前提として考えた場合、写真に関する社会教育施設というのは主に三種類存在すると考えてもいい。ただしこの分類はあくまで私が思うだけで、もっとあると言う人はそれで良いし、二つで十分と思う人もそれで良いと思う。便宜上説明しやすいので、私が三つに分けたまでである。
 ひとつは以前にも触れた著名な写真家のゆかりの美術館やギャラリーである。入江泰吉や植田正治、土門拳、前田真三などの美術館は地方にありながらも結構有名である。こちらは写真家の仕事を振り返り、作家としての業績を記録、展示、広報するという役目や価値ある作品そのものの大切な保管を目的としている。いずれにせよファンにはたまらない美術館やギャラリーである。
 次はカメラそのものを対象にした技術史の側面で展示をしている博物館の類。そう半蔵門にあるカメラ博物館や富士フイルムスクエアにある博物館の類である。十九世紀の科学技術の進歩による写真機の発明、発達から始まって、最新型のデジカメまでを工業製品として、あるいは技術的知識として学べるという場所である。こちらはギャラリーとは少し違う気がするが、このブログ、写真に関するよもやま話がタイトルなので恣意的に独断で併記させていただいた。最初にそういうタイトルをつけてしまったのだから仕方ない。
 最後が私たちに一番関係するもの。公共性の高い学習施設で発表会を開催出来る施設と言うことだ。こういった公共施設では写真に特化した展示ホールを備えているところは少ない。大概は絵画、彫刻、書道、造形などなんでもござれというところがほとんどなので、やりやすいように会場を自分でアレンジすれば良いだけだ。私も過去にグループや個人で幾つかの公共ギャラリーで何度かお世話になった経験があるのだが、大概にして親切、丁寧、わかりやすい説明をしていただいたことが多い。
 趣味のサークルや仲間うちの発表会などが主軸を占めるこういった社会教育施設の場合、皆に一律に浸透して理解していただきたいというノウハウをお持ちなのだろう(勝手な想像)。つまり業務であろうと個人であろうと、趣味、仕事の区別無く一律に使用規定に則ってもらうということだ。規定の上では特別扱いをあまりせず、業務使用には業務使用の規定、個人やサークルにはそれ用の規定があり、皆にそれを遵守していただくという具合だ。そのため経験上、こちらも割と指示に従う性格なのもあるが、簡潔な説明を了承した上でまず気持ちよく使用した覚えがある。セールスポイントばかりをアピールするよりも、公共施設ゆえに当たり前のことをちゃんと理解してもらうことに重きを置いているのだろう。
 こういった施設で見学をする場合に私が感心するのはアマチュアにしろ、職業にしろ、写真作家さんが丁寧に説明をしてくれる機会が多くなったことが嬉しい。ざっくばらんに言うと飾りっぱなしではなくなった。先日、都内にあるギャラリーで、鑑賞中、作家さんが折を見て説明についてくれることがあった。お時間に余裕があったのももちろんなのだが、作品の意図やモチーフへの思いなどを簡潔に見ている横でちょくちょく来ては教えてくれたのが嬉しかった。それが一カ所ではないのだ。行く先々のギャラリーや施設で結構多かった。以前ではおおよそ考えられない。最初は邪魔でないかの確認後、こちらがOKの意思表示をするとちゃんと礼儀正しく説明をしてくれた。私のような素人相手(その時期の訪問先は人物スナップの作家さんが多かったのですが、私はその分野にあまり慣れていないのです)にいろいろ教えてくれて、素直にいい人だなと感じた。おっしゃっていることの半分も理解できず心苦しいのだが、でも楽しかった。いつしか大作家先生になられたら嬉しいと思っている。無力ゆえなにも出来ないので、陰ながら応援である(笑)。
 さて以上三種類の社会教育施設、写真とカメラの学習場所として形態や状況、体験談などをおおよそで紹介したが、こういったものの他にもある意味では一部ワークショップと社会教育施設、発表の場を兼ねている場所もあるので覚えておくと便利である。例えるなら「御苗場」や「PHOTO IS」といった手軽に発表をしてみたい人をサポートしてくれるテンポラリー・ギャラリー(期間限定ギャラリー)などである。イベントの類に分類しても良いのだが、ここでのご紹介のほうがちょうど良い機会である。ちなみにこの二者には私は参加したことがないので興味のある方はいつものごとくだがご自分でお調べいただきたい。一応リンクなどのご用意はさせていただいたのであとは自力でどうぞ。
 結局、あまり堅い話にならなかったのがこのブログの良いところ? まあ書き手が書き手なのでこんなところが分相応と感じている。写真、映画、音楽、美術、文学など、どんな分野でも良いのだが、良い作品やお気に入りの一品に出会うというのも会場や媒体あってのこと、これからも社会教育施設で多くの作品や作家さんを応援できると良いと思う今日この頃。
 さて、あじさい、バラ、ラベンダーと被写体に事欠かない今の季節。次はヒマワリの咲く頃に更新したいと思っている。あくまで希望ではあるが…。ではまた。 

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公共施設ギャラリーでの拙作展1
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公共施設ギャラリーでの拙作展2

リンク

http://photo-is.jpPHOTO ISのURL
http://www.onaeba.com/index.html御苗場のURL
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10 写真ギャラリーめぐり-「イベント会場(メーカーの展示・催事)」 [写真 ギャラリー]

 このブログもいつの間にやら十回目、読んでくれている方にはなみなみならぬ感謝を申し上げたい。では今回のテーマはメーカーのイベントになる。二つの例で見ていきたい。
 まずは一般的なメーカーのイベントと言われると、どうしても新製品発表展示会を想像する方が大多数のはずである。ご多分に漏れず、最初はその類のお話から行きたい。
 しかしこれはイベントではあるが、厳密な意味ではギャラリーではない。だが趣向を凝らした会場内の一角で、作品を鑑賞できるのでここではあえて同じグループにカテゴライズしておく。
 重ねての話になるが、このようなイベントは会場も一般的なギャラリーで行われることはとても少ない。ほとんどがイベントホールなどだ。大枠でとらえた場合、作品の展示コーナーなどを設けているので、そのスポット部分のみがギャラリーといえる。参加されたことがある人なら通じるお話である。
 参加の経験が無い方のために一応軽く触れると、各メーカーが新製品(特にカメラ本体の中級機から高級機種)を発表するときに大都市を中心にお披露目会を行うことが多い。それがこの会場でのお話と言うことだ。旧「大井町」のメーカーさんだと「デジタルライブ」と冠することが多い。旧「下丸子」のメーカーさんだと「ジャパンプレミア」なんてつけている場合が多かったと記憶している。イベント名に関してはあまり明確な記憶ではないので違っていたらご愛敬でお許しを…。とりわけ各社が力を入れるイベントの場合は東京、大阪、名古屋、福岡、札幌といった大都市を日程をずらして開催している。更にターゲット層の多い商品の場合は仙台や広島なども加わる。もちろん私は東京と横浜以外のものには参加した経験はない。
 その会場においては小さなシーピープラス会場と考えてもらえるのが分かり易いかもしれない。とはいっても即売会や飲食ブースはない(ただ意味は違うが品川Sタワーが会場の場合、ラウンジが開店しているときに限ってはそこでコーヒー等飲めます-笑顔-)。基本構成は相談ブース、実写体験ブース、写真作家の講演ステージ、過去の交換レンズなどの展示見本というおおよその会場の間取りになる。そしてそこにプリンタの出力コーナーやギャラリーコーナーも加わると言うわけだ。
 ギャラリーコーナーでは、写真作家の講演ステージに連動することが多く、話題の新商品を使った(一般に発売前なので、作家先生は試作品とかベータ版とか言われる商品になる直前のものを使用しているみたいです)実際の出力作品を見せてくれる。特に興味深いのは、普段カタログなどではページ数やスペースなどの関係で知ることが出来ないたくさんのレンズを使って、大きな作品を展示してくれているところに魅力がある。解像度にちょっとうるさい方やボケ味に厳しい方の商品選びの良き指標になると言うことだ。
 よく耳にするのは広角端のシャープさやポートレートのボケ味のお話だ。後者はマクロレンズの時には考えるのだが、ポートレートをあまりとらない私の場合は、先達の方々がお話になっている内容にあまりついていけず残念という心情であった(笑)。これらを全紙サイズで出力していたり、トリミングを見せてもらえたりするので勉強という意味では大きなチャンスになるのは間違いない。
 展示作品は比較的光沢プリントで木枠の全面パネルの場合が多いが、時にマットやエンボスなど洒落た用紙に額装という場合もあるので、展示方法に興味のある人も楽しめる。特に「下丸子」のメーカーさんの場合はプリンタとの連動で、この作品はこれで出力しましたというサンプルがしるされていたのを覚えている。今後製品スペックだけに留まらず、こういった展示作業にどのようなおもしろさが加わっていくのかも、類似イベントで実践されていくだろうから鑑賞する側にも、させる側にとっても興味は尽きない。
 私個人の目的は勿論、目星をつけている商品のためにお邪魔することも多いのだが、作家先生のお話が聞けることも大きな魅力の一つである。人間力を聞きにお邪魔すると言ったところだ。残念ながら購入までの意思決定にはたどり着かなかったとしても、そのメーカーさんの今後の商品企画への期待度が分かることも多いイベントなので、参加する価値が大きいと感じている。
 次に後者二つ目は、メーカーが主催してギャラリー作品展を行うという場合だ。興味深いと感じたところでは、タムロンというレンズメーカー(正確にはかつてカメラも別ブランドでやっていました。興味ある方は調べて下さい)がかつて主催した画期的な企画展をここでの例えとしてみたい。2011年に3331Arts Chiyoda という廃校になった学校をギャラリーに改装した場所で行った試みだ。このギャラリーは「序」章で挙げた分類の③社会教育施設に相当する、公共の学習施設の類だ。Eternity at a Momentと銘打った六〇人の写真作家の先生方が同じレンズを使ってそれぞれの持ち味の作品を発表するという試みだった。正直すごいと感動した。音楽で言えばオムニバスアルバムのようなものだ。贅沢な写真展だ。しかも無料。こんな試みあまり見たことないからだ。発表者の人数も、開催場所の広さも、なによりも同じレンズで写真作家が撮った作品を六十枚も見られるということはそうそうない。私見だが、間違っても商品のための実写サンプル写真と呼んだらあまりにも失礼で、もったいないという気がする。使用機材が18-270mmという広い焦点域を持つレンズなので、これだけの分野の違う写真作家が参加できたのかもしれない。しかも参加している作家先生方、現在の雑誌などでもお名前を拝見する方々ばかり、素直にすごいと感じた。さらにいうと、一度にこんな多くの先生方の作品を間近で見せてもらえて嬉しかった。メーカーさんに感謝である。またこんな企画あるといいなと思う今日この頃である。しかもこの後者の写真展の内容はもっと書きたいのだが、いつもの分量(文量?)に達してしまったので、今回はこの辺でお開きとしたい。残念。
 昨日は季節外れの雪が降った地域もあったようで、東京でもちらほらと舞っていたそうだ。まるで「なごり雪」の歌の世界である。でもさくらも終わり若葉が大躍進する季節、前向きに春真っ盛りを謳歌したいものである。皆の衆、写真を撮りにいきませう(笑)。

http://www.tamron.co.jp/タムロンのURL

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09 鑑賞の概説-復習、確認、学習について [写真 ギャラリー]

 このブログで私が書き記しているものは「序」の章でも申し上げたのだが、ぶらぶらとギャラリーの散歩やその下地を得るためのハウツーなどだ。特に気取るつもりなど毛頭ないので(そんな格好良いブログではないことを本人が一番よく知っている)、素人の散歩ブログと考えていただけると光栄だ。ただ長く続けている趣味の一環であり、余暇の過ごし方、人生の彩りと考えている。写真撮影やギャラリーめぐりがないと栗の載っていないモンブランケーキのような人生になってしまう(それほど頻繁にケーキは食べないのだが一応例え)。
 さて今回はギャラリーを訪れた際の鑑賞の順序についてである。まあ、そうはいってもこれと言って特別なルールなどはないに等しい。おおよそ社会規範上の常識的なルールの上で会場内で過ごすことが求められる程度だ。したがってこれ以降はこうしてあげるとより良いのかなという確認作業のようなものを挙げていきたい。
 通常有名写真作家さんの美術館や百貨店ギャラリーなどの個展では入場料を支払うことになる。カフェギャラリーや民間ギャラリー、社会教育施設のギャラリーなどでは入場料はフリーの方が多い。その代わりに入場者のご署名帳が置いてある。最近はカード式になって、次の人に住所などが見られないように投票箱形式になっているものも多い。とりあえず案内が欲しい方は、お礼状なども含めて送っていただけることがあるので記入しておくといいだろう。また特に必要も無く、住所等を見られたくない方は名前だけを記入して閲覧をするというのも方法だ。無記入で入るのも別に悪いわけではないが、書いてあげるとその作家と作品への敬意を表する意味にも繋がる。孤軍奮闘、日々精進を続ける作家さんにはそれだけで大きな声援に聞こえるという話を聞いたこともある。
 作品展示の手前、入口付近では作家のプロフィールや主宰者のご挨拶などが記してあるプレートがあるのだが、これを見ない方があまりにも多い。確かに鑑賞作品とは無縁と思われがちだ。だが、プロフィールを知ることで、その作家さんの普段の撮影ジャンルやフィールドが分かる。どうして主題に選んだのかや、スポンサーはなぜこの作家を応援しているかなどが分かるのだ。たまたまその作品展では人物撮影をしていたが、普段は全く行わない作家だったりすると、あとで大恥をかくことになる。序文を読んでいればこういったケアレスミスも防げるというものだ。そしてその写真展の趣旨や主題について、同時に全体像の中の位置づけが見えてくることも多い。
 一方、写真作家に惚れ込んでの来場者には、使用機材や撮影スタイルなどのヒントも隠れている。そういったアイテムや姿勢の部分で学ぶものがある人も参考の意味で読まれることをお薦めする。レンズやカメラのような機材だけでなく、フィルターやハウジング、三脚といったアクセサリーにこそおおきなヒントがあったりもする。そういった部分を序文できちんと教えてくれる作家先生もいらっしゃるので侮れない。
 そんなわけで、ぜひ面倒がらずにその主宰者の意図や作家の趣旨などを理解してからそれぞれの作品鑑賞へと進んで欲しい。
 作品を前にして主題との照らし合わせを行いながら鑑賞して順路を進んでいく。この作業は写真でも、美術館の絵画でも、博物館の展示資料でも一緒だ。ルールと言えば一般的な社会教育施設でのルールが遵守される。ここで示すまでもないだろう。
 最後にその作家さんの特徴や経歴を知ることでよりその作家さんを応援したくなるためのグッズ。一般に美術館や百貨店での個展は出口に作品展に関する特設販売コーナーを設けてくれることが多い。作品がプリントされたポストカードやクリアファイル入れ、下敷きなどが売られている。その中でお財布が許せば是非手に入れておきたいのが図録だ。図録の製作までできる写真作家さんは知名度、実力ともに抜群である。全ての個展で入手できるとは限らない。そこで、そこまで至らなくても無料で配布される展示作品目録というものが美術館では配布されることを知っておきたい。一般に「ご自由にお取り下さい」と書かれているものだ。あとで持ち帰って、復習する際に作品名があるのと無いのでは大幅に調べ物の時間の節約が変わる。そのため作品と作品名が一緒に見られる図録は重宝するし、それが無くても無料の目録一覧も入手しておくとのちのち便利というわけだ。
 今回は地味な内容でまとめてみた。「当たり前のことばかりだ」と言われそうだが、再確認の意味で読んでいただけてもいいかなという軽い気持ちで仕上げてある。中休みというところであるが、学習の手法としては実はこういった地味なことの積み重ねが大切であることもお忘れ無く。次回はメーカーさんのイベントとその展示作品などについてをまとめてみたいと思う。意外に真面目に続けているこのブログ、少し自分にご褒美でもあげたい気分である(笑)。春から夏のこの季節、マクロレンズと望遠レンズを携えて外出してみよう(ちなみに写真はイメージなので標準ズームレンズ広角端で撮っております。本文とは無関係)。



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さくらと高層ビル

写真素材 PIXTA
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08 写真ギャラリーめぐり-「イベント会場(統一主題と自然公園を例に)」 [写真 ギャラリー]

「イベント会場(統一主題と自然公園を例に)」 ということで今回は前回のCP+とは形態の異なったイベントにスポットを当てたい。まずは「東京写真月間」だ。形態の違いというのは、CP+がパシフィコ横浜という展示場を使ったイベントであるのに対して、「東京写真月間」はメインの展示場を持たないことと、写真作品に特化しているギャラリー相互の協力により統一主題を抱えたイベントであると言うことだ。前回の部分と比するなら、「フォト・ヨコハマ」に形態が似ている。
 ではその実体を過去の例を参照しながら見ていきたい。私が興味を持った年のテーマは2010年の「森はふるさと-生物多様性の恵み」である。この年はエプサイト(新宿西口にあるエプソンのギャラリー)、ペンタックスフォーラム(新宿西口)、コニカミノルタプラザ(新宿東口)、キヤノンギャラリー銀座、富士フイルムフォトサロン(六本木・ただし住所は赤坂)、オリンパスギャラリー(神田小川町)のギャラリーが同じ統一テーマで一流の写真家の作品を集めて展示している。作家ごとに細かな被写体は異なるが、大枠でとらえればネイチャーや自然風景写真である。里山、樹海、きのこ、森の風景などが主に作品の被写体だった。
 このとき鑑賞してきた際の私の「鑑賞記録ノート」に残されているものは、里山の写真展では「トチノキと陽光の光輪を写したものがきれい」とある。他にも「コウノトリと小学生の通学風景がほほえましい」、「カタクリやミツバチなどの自然の姿が生き生きと写し出されている」などの感想コメントが残っていた。これは俗称「下丸子」のメーカーさんの銀座ギャラリーでの展示であった。
 次に「自然公園」の例えだが、こちらも同じ年、2010年に行われた「東京バードフェスティバル2010」の資料から掘り起こしてみたい。こちらは自然科学系の社会教育施設と公園の融合した場所での開催であった。鳥を写すかたはご存じのかたも多いのだろうが、知らないかたのためにおおざっぱな説明を入れると、JR大森駅、京急平和島駅からバスでおよそ五分から十分、モノレールの流通センター駅から徒歩十五分ほどの場所にある埋め立て地を利用した干潟、潮入池のある海浜公園だ。類似施設としては葛西海浜公園(駅名は葛西臨海公園である・不思議)が新木場近くにある。私自身、あまり鳥に詳しいわけではないが、自然風景を写すために必要な程度の興味はある。通常東京港野鳥公園は入園料が必要なのだが、初夏ごろのこのフェスタのときは無料になる。中で軽食程度の食事もとれるので、東京にいながら軽いピクニック気分を味わえる。またかつての俗称「大井町」のカメラメーカーファンには嬉しいフィールドスコープとの合体撮影を実演していたのを覚えている。かのメーカーはフィールドスコープの分野でも有能ぶりを発揮していた。
 このときは敷地内奥に位置するネイチャーセンターという社会教育施設に動物や自然を撮影なさっている写真家の先生が講演をしてくれるということで訪れた記憶がある。そのタイトルもずばり「ネイチャーフォトを楽しもう!」である。そのときの印象がやはり「鑑賞記録ノート」に残っているので引用してみる。「カウボーイルックのお似合いになる先生。小さな冒険やサバイバルの話が実直な人柄とともに楽しかった。デジタルスライドはフィルムからおこしたものもあり、それらは独特の乾いた質感がフィルムの味をデジタルになっても保っていた。新しいデジタルで撮影したものはビビッドなものがあり今風だ。新鮮でいまにも動き出しそうなカットだった」と残してある。この先生の講演は他の場所でも何度か拝聴したことがあるのだが、お話が楽しいことでも訪問した甲斐がある。もちろん写真も絶品ばかりである。また望遠レンズの使い方を「自分の手法として」と冠しながらもお話ししてくれたのも参考になる(とはいっても同じものなど絶対とれません-笑-)。
 以上の二つのイベントについては、予定変更がなければ5月から6月頃に毎年行われているイベントである。前回同様、これは過去のプログラムなので今度のプログラムがどのようなものになるのかは分からない。こちらも事前にご自身でお確かめの上でご参加願いたい。
 さてなぜ同じ年のイベントのご紹介になったかというと、この2010年は生物多様性のメモリアルイヤーということで、ある種のパラダイムのような思想観があった。その派生として、ネイチャー分野の写真にもスポットが当たっていたことに起因する。こういったイベントは他にもたくさんあるし、ご自分の好きな分野でのイベントを探して訪問するのも楽しみの一つである。そしてこういったイベントでお話をうかがった先生方の作品を次はギャラリーで拝見するというのもギャラリー訪問の楽しみとなる。
 およばずながら今回ご紹介したイベントのURLを下に記しておくので何かのご参考になさっていただければと思う。では今回はこの辺で失礼。


http://www.psj.or.jp/gekkan/about/index.html「東京写真月間」のURL
http://www.wbsj.org/wbsj-blog/yachoukouen/東京港野鳥公園のURL
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index027.html葛西海浜公園の案内

追記 2015年5月にオリンパスのギャラリーは新宿方面に移転が決まったようです。現在の詳細は以下のリンクでどうぞ。
オリンパスプラザ
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07 写真ギャラリーめぐり-「写真展と写真集」 [写真 ギャラリー]

「写真展と写真集」という主題で今回は話題をすすめたい。ふと写真展や写真美術館などにいくと、ごく希に鑑賞客の中に「そんなの写真集で見たっておんなじだよ」という声を耳にするときがある。これはたわいもない台詞でこの人たちに悪気など毛頭ないのはすぐに分かる。しかし真剣に写真している人たちには痛い言葉だ。なぜこんな屁理屈が生まれるのかを暇つぶしのよもやま話の材料としてみたい。今回の問題提起はここから始めよう。
 もちろんこの台詞に対して、「写真を理解していない人の屁理屈であり、取るに足りない」と思っている賢人読者諸君の一蹴する声は容易に私にも想像はつく。だが写真を鑑賞する方法としては、写真展、写真集のどちらも間違っていない。両方とも正解だ。甲乙などつけてはいけないと考えている。これが絵画であると、まだ説明や理由付けを伝えることに適していることが素人目にもわかる。筆致、色のりなどで、顔料や絵具の凹凸や、筆跡、技法までもが分かるから、実物を目の前でみたいと思うのはそういった人たちにも理解できるものである。例えば点描主義の作品は印刷の網掛け作業では細部が省略されてしまうなどの話は良く聞くよい例えである。まあ後期印象派のスーラなどがその代表格だが。
 では写真はというと、大前提として写真は絵画ではない。写真の仕組みそのものはもともとが「科学の子」である。タルボットやダゲールの実験と開発を起点としている。描くのではなく、像を映し出す化学反応だ(現在は電気信号だ)。だからその特色を説明できる手がかりは他で見つけてみよう。
 よく写真家の先生方がイベントや雑誌などで訴えているのが印画紙やプリンタ用紙での出力で見て欲しいというお話である。好きな写真作家のお気に入りの写真を安価で手元に置いておきたいという願望に叶うのはポストカードや写真集なのだが、これは最大限できるかぎりの品質を苦慮して、出したカラーグラビア印刷の作品ということになる。あまり受け手の私たちは考えることは少ないが、印画紙やフォトプリンターのプリントがどれだけ細やかなのかとか、なぜフォト専用のプリンターや用紙を各社ラインナップを設けているのかを考えていただければ答えは自ずと出てくるはずである。
 もちろん写真集側のかたを持たせていただければ、印刷技術も向上してきたので一概に写真集が劣るとは考えにくい。よりよい素材(高級な紙やインクなど)を使った写真集を出せば、個展に負けないくらいのクオリティのものはいまの印刷業界のポテンシャルならなんなくクリアできる。ただしそんな高級な素材を使えば、一冊二千円程度に抑えられない。下手をすれば万単位、十万単位の値段をつけないと商売が成り立たなくなる。それを誰が買うというのだろう。需要と供給のバランスに反した行為だ。本来、お気に入りの作品を気軽に手元に置きたいという発想から来ているのに本末転倒だ。
 だから気軽に、安価に、皆に同じ条件で作品にとって一番いい環境でみてほしいという作家サイドの親心の顕在が印画紙やプリンター用紙でのスポットライトなどをつかった展示方法になるのだ。考えてみて欲しい。ほんの十数年前まではカラー理論などCMYKの四色で済ませていた話だ(シアン・マゼンダ・イエロー・ブラックの四色ですよ)。ところが、試しにプリンターメーカーのショールームに行って欲しい。今現在四色で稼働するプリンターは何機種ぐらいあるのだろうか。フォト専用となれば八色以上のインクを使っているはずだ。色空間の広い、グラデーション表現の段差のなめらかなプリンターで作品をつくり、インクに適したフォト用紙で出力したものを最高の条件で展示をしたギャラリーで見てもらいたいというのが作家の「親心」のように思う(「親心」の部分は勝手に私がそうでないかと思っているだけかも知れない)。だからプロの作家さんやギャラリーのスタッフさんなら余計に写真展に対しての意気込みは大きいのではないだろうか。
 まとめれば、手元におきたいお気に入りのものは、多少クオリティは劣るとも安価なポストカードや写真集で押さえておき、作家本人の納得のいく条件の作品を愛でたいと思うのであればギャラリーの個展へとご足労願うというのが本来の姿ということになる。
 つまりは同じ作品でも媒体や展示場所が違えばそれに合わせた準備や調整をしているというのが本当のところなのである。だから「そんなの写真集でみれば…」の台詞は、写真を愛でる人の台詞ではなく、アイテムとしての写真好きの台詞であると考えるのが妥当なのだろう。そもそもの住処や対象が違っているというだけのことである。結局意識の問題であり、重きを置く場所の違いである。
 例え下手な私の例えで言うと、ラーメン好きだって、毎日有名店で食べるわけもなく、カップ麺、即席ラーメンだって同じラーメンなのだから「家で手軽に本場の味を」というのだって悪くないということなのかもしれない(自分で出してみて、この例え合っているか? と若干疑問の自分-笑-)。
 まあ、例えの善し悪しはともかくとして、ギャラリーへと作品を愛でるために足を運ぶことは決して無駄では無いと言うことがお伝えできていれば、今回は良しとしたい。春の足音ももうすぐそこまで来ているようだ。暖かい日にはギャラリー巡りに出かけてみたくなる季節だ。途中公園などに立ち寄ってマクロレンズで早春の花を写すのも悪くない。梅香る早春、甘酒の似合う場所を求めて出かけてみようと思う。
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透過光ごしの梅花


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