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39 私流とうきょうの花便り-植物園花色衣・早春編 [写真 自然]

 昨日雪が降った。真冬だ。そして「花便り」、今回は東京出張である(電車で横浜-東京は二十分強である。近い! 横浜市を北から南に移動すると二十分では着かない)。東京の小石川には植物園がある。ご存知東大の付属植物園である。この分園が日光市にもある。ここの本園、もともとは幕府の薬草園だったそうだ。そして青木昆陽がサツマイモの研究をした場所でも知られる。
 場所は地下鉄の茗荷谷駅や春日駅下車で行くことができる。神保町に職場があったころ、この先に部屋を借りていた。白山通りや春日通りなど、この横をたまに自転車でかすめていた。若かった(笑)。
 この植物園の梅園は立派なもので、紅白のウメの木が傾斜地の池の畔に林立している(ただし呼び名は「うめばやし」という)。どの程度江戸の街以前の自然を残しているのは知らないが、この植物園を一回りすると軽いハイキングをした程度の達成感と疲労感を感じる。自然の残された結構な規模の敷地面積があると思って良い。
 さて植物園の話を続けよう。ウメの花は素晴らしく沢山の品種が植えられている。わたしは園芸品種に詳しくないので、その辺は端折らせていただくが、古い建物や青空に映えるウメの花や木に愛着を感じた。その辺は写真を見ていただけば分かる。
 前回も取り上げた兄弟分のサクラについて、この植物園に茗荷谷駅から徒歩で向かうと播磨坂という桜並木の大通りを経由する。その中ほどに河津桜が一本だけあり、満開を迎えていた。その美しい花もアップしておきたい。
 また植物園の中央部奥にも大きなカンザクラがあり、それは旬を過ぎていたが、鮮やかなピンクの花が大きな房咲で出迎えてくれた。
 花自体はそれほど多い季節ではなかったが、スイセンなどは咲いていた。またフクジュソウも小さなつぼみをつけていたので、あと半月ほどで黄色の花を咲かせるのではないだろうか。そして椿である。今回撮ったのは白地に赤のマーブル模様のものだった。
 こう考えると、春もすぐそこまで来ているなという実感である。植物園の入場口からそのまま大きな道を進むと、舗装された道の終わりから、サクラの木が並木のように続いているので四月の初めのは、サクラ見物の人たちで賑わうことだろう。これらはソメイヨシノ系ということだ。またその手前、舗装された道の終点を右に曲がると、藤の木が多く植えられている。これもまた五月には多くの人たちに甘い香りを届ける場所になりそうだ。
 その先に今回写した夏みかんの木がある。植物園のものなので、そっと香りを愉しむ程度なら許されるだろう。
 本来はロウバイも美しかったようなのだが、ヒヨドリの食事なってしまい、今回はその美しい姿を見ることが出来なかった。時期的には一週間前がよかったようだ。
 一応、生涯学習のアドバイスとして、この植物園の展示エリアを挙げておきたい。薬園保存園、分類標本園、シダ園、ツツジ園、梅園、ソメイヨシノ林、針葉樹林園、萩園、クルミ科園、花菖蒲の池などがある。もちろん他にも挙げてはいないが、様々な植物が植生、栽培されている。園のほぼ中央部には売店もある。
 この植物園の温室は改修工事に入ってしまったため、今回は見ることが出来なかったが、新装オープンを愉しみにしたいと思う。
 早春のフクジュソウに会えたのが何よりもうれしかった。山野草ファンにとって、寒い時期、一番乗りのキンポウゲ科の黄色や白の花たちを見つけるといいことに出会えた気分になる(今回はつぼみだけど)。写真にはないが、この園ではフタリシズカにも出会えそうだ。フタリシズカは花よりも葉のほうが大きく、あまり花好きには人気がないが、山野草の雰囲気を持った草である。
 今回は前回に提示した通り、みどりの話を提供した。有言実行できた(つまらぬところで義理堅いとよく言われる・笑)。まだ早春ゆえ、咲いている花は少ないが、確実に春の温かさはそこまで来ている。あと少しだ。また近いうちに、横浜散歩の花たちも撮り歩きたいので、お暇があれば、このささやかなブログにお寄りいただきたい。

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満開の河津桜

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つぼみをつけたフクジュソウ

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園内のカンザクラ

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青空と紅梅

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椿


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夏ミカン

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旧東京医学校の建物と梅林

小石川植物園のHP
http://www.bg.s.u-tokyo.ac.jp/koishikawa/



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27 私の自然写真入門書 [写真 自然]

 文章が間に合わないと思ったため、いちど別の文をアップしかけたのだが、何とか写真展の主題に沿った内容の文章が間に合ったので、アップした文章と差し替えた。もし運よく(?)前の文章を読んでしまった人は忘れていただきたい。いずれまたネタに困ったとき、使いまわす可能性がある。入れ替え中の作業風景だったということで(笑)、忘れてしまおう。写真だけではなくて、頭の中まで額装した花がちらついている。あれやこれやと思案にふける真っ最中である。
 さて本題といこう。いまも後生大事に私の本棚に一冊の本がさしてある。『花の写真の撮り方』というストレートなタイトルの本だ。成美堂出版から出ている実用書だった。なぜか写真やカメラのコーナーになく、実用書コーナーに置いてあったところがすごく気になって入手した経緯がある。
 これをその書棚に置いた書店の店員さんはとてもこの本のことが分かっていたのかなと思った。あるいはこの出版社の発行ジャンルに沿った品出しだったかもしれない。実はカメラが主体ではなく、植物が主体で半ば図鑑の要素も入った本だったからだ。図鑑的な写真を撮るネーチャー写真家といえば、山岳写真家でもある巨匠、田淵行男が有名だが、そこまで凛としてディープな感じではない。別のテイストで植物を見つめた、名作田淵のものとはまた違った味わい深いものが載っていた本である。長いこと売られていた本なのでいまでも古書店でよく見かける。フィルム時代の本なので新品で入手可能かどうかは疑問だ。
 この本と出会ったことで、私のネーチャー作品は風景を離れて草花寄りへと大きくシフトした(比率が変わったということで、風景をやめたわけではない)。
 それはこの本のコンテンツの良さが影響している。花の各部の説明や季節ごとに咲く野草の種類を章ごとに図鑑形式で解説してある。前半部分は被写体である植物の基礎知識を含めて図鑑なのである。そして後半では草花撮影に使えるカメラの種類やアクセサリーの解説までを網羅している。しかも草花に特化した説明の仕方が面白い。
 基礎部分としての一眼レフの構造から絞りやシャッタースピードの設定までは一般的なカメラの知識だ。加えてどんな交換レンズやフィルムを使うと効果的なのか、という植物という被写体にそった部分まで入ってくれるので、一冊で事が済むというものだった。もっと言えばフィルムやレンズ、アクセサリーなどの特徴を植物写真の初心者にもわかるように丁寧に書いてあるものだった。しかもコンパクトやレンズ付きフィルムでの撮影方法まで扱っている。
 この本を入手したときにすでに初心者というわけではなかったが、構成を俯瞰して、一冊の本として考えたとき、とても読者に親切な本だと感じたからだ(このころ出版関係のはじっこにいましたもので、本を見る目がそんなでした)。
 交換レンズだけについての本を買うと、自分にとっては必要のない撮影の部分に重きが置かれている場合もある。すると関係ない話題が多いということで、しだいに手にしなくなるのだが、花に必要なものと対象を絞ってくれているので、いつも手元に置くようになる。
 今となっては、自分にとっては当たり前のことでも、知識のムラや学び落とした部分があるときにとても役立った。被写体と撮影者、カメラの距離感や角度などを説明してくれるイラストも見やすかったのも参考になった。無意識レベルでいつのまにか勘違いして覚えていたことも、違う角度から学び直すと、スッとメモライズされる。そんな意味で役立つ本だった。
 青空を背景に使う方法や紅葉の木々の配置の仕方などは、この本に掲載されている写真がずいぶんとヒントになったことは確かである。自然の木や草花を自然の季節感の中で表現するという写し方が身についたように思う(自分レベルでの話だ)。この本を起点にして多くの作品をいろいろな場所で目にするようになった。そういった一連の流れの中で目を養っていく作業だったのかもしれない。そしてまだ道半ばの私である。たぶん演出っぽくない演出をするネーチャー写真とはこういうことなのだろうなと、おぼろ気ながら勝手に一人で合点をいかせている私である。
 今回の写真展でも、そんな学習成果をお目にかけることができたら、ちゃんと出せていたなら幸せである。ナショナルトラストも、自然保護も、文化財保護もそうなのだが、写真や文章、署名活動、広告物の配布などいろいろな形で多くの人たちが取り組んでいる。その中で、私が選んだのは、趣味やライフワークの中に少しだけそのテイストを織り交ぜることだった。訴えかけることもなく、無理強いもせず、素直に「植物や歴史が好きなんです」という主題を選ぶこと。あとは見た人たちご自身の選択である。そんな小さなメッセージを受け取ってもらうには、私自身、写真と文章の腕を磨くことである。「自然を愛すること」のきっかけのひとつが、私の写真展になってくれたらうれしいかぎりである。
 暑い日が続いている。写真展に来てくださる方は、会場までの道のり、お体十分にご自愛の上お越しいただきたい。



表紙はこんな感じ
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