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97 (帰ってきた)私流湘南の花便り 7 新緑編 [私流湘南の花便り]

 御代も代わり、令和時代、一回目である。本日はまことにおめでたい日である。
 本当に、たまたま空いた時間が半日ほどあったので、今回は鵠沼をぶらぶらして緑に触れてきた。その時に撮ったものをいくつか出したい。
 新緑の若葉と藤の花、ツツジにぎりぎり間に合った感じだ。以前にもお伝えしたことがあるが、私は黄緑色の新緑の季節が好きである。香りも含めた季節感に癒やされる。桜のシーズンも明るくて、嬉しくなる。それが終わるとさらに躍動的な季節の象徴として、新緑の時期が始まる。
 最近は散歩や旅のお供が「おりんちゃん」ことオリンパス機が多い(時代劇みたいだな・笑)。小さくて軽くて、おじさんに優しいからだ。さすがに「おとっつあん、それは言わない約束よ」とか名台詞は出ないが、小ぶりながら画像の出来は上々である。
 オリンパスはショールームが小川町にあった頃はよく行ったのだが、最近はご無沙汰である。ごくまれに見学することもあるが、あのショールームはいつも感じがいい。品があるとでも言うか、キヤノンとオリンパスのショールームは、おだやかで、ストレス感のない雰囲気がある(もちろんほかのメーカーさんのショールームもすてきですよ)。あくまで個人的な感想である。
 電子ビューファインダーのついたE-M系のデジタル一眼。意外にも悪くない。使ってみるものだなと実感。操作系は通常の一眼レフとほぼ同様、マニュアルモードで問題なくいけた。シャッター速度ダイヤルと絞りダイヤルはお隣合わせ、重なったような配置で使いやすい。
 その昔、幼少期にスーパーカーブームというのがあった。あの頃、かっこいい車の写真を(車がかっこいいという意味です)、よく写しに行ったお供がおりんちゃんのトリップ35というコンパクトカメラだった。今風に言えば、「<初めての>カメラ」である。
 フィルム時代のOMシリーズもそうなのだが、オリンパスは小型化するのが上手だ。しかも軽い。ここ数年はデジタルのペンをE-P1の頃から使っている。邪魔にならずありがたい。
 ちなみにおりんちゃんの会社は今年百周年ということだ。高千穂光学から似た意味合いのブランド名をつけたものが現社名になっている。どういう意味かというと、高千穂の峰は、高天原なので、同じヨーロッパの神々の山、オリュンポスの山々のイメージから来ているというお話だったように覚えている。おおよそは合っていると思うのだが、気になる人はお調べください(笑)。イメージのもと朝ドラ女優さんもきれいだしね。
 おっと、機材の話ではなく、花のお話をしなくてはいけない。①藤②小手毬③幾何学模様④エノキ⑤アイリス⑥イロハモミジ⑦チューリップ⑧ツツジの丘の順で掲示してある。
 ①や⑧の藤の花やツツジが咲き乱れる季節は、おおよそ鮮やかで、明るい黄緑色の植物たちの生命力がみなぎる時期である。見た目にも、香りにも、躍動感を感じる季節だ。植物に躍動感を感じるというのは、なんとも形容するにも嬉しい季節なのかもしれない。
 ④や⑥のモミジの仲間と、雑木林の木々は、黄緑色の葉がまぶしく見えることが多い。またツツジは花も黄緑色の葉も一緒に味わえるので、今の時期がおすすめである。
 ③は前田真三さんっぽく小さな花壇でまねしてみた。結果遙か及ばず(笑)。

 五月は風もさわやかで、青空さえ手に入れば文句なしの散歩写真日和である。鯉のぼりも元気に泳いでいた。また近いうちに横浜の様子や近郊を散歩したものをお見せできると思う。ただし一時的かもしれないが。まあ、このところ写真関連のお話が少なかったので、ちょうどよい具合である。ではまた。

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96 元号と春と世間話 [世間話 イベント]

 PCが変わった。キーボードも変えた。キーボードが思いの外打ちやすい。タッチもキーの位置も私好みである。気のせいか、打ち損じ(ミスタッチ)が減った。やっぱり道具って自分に合ったものを探すことが大切なのかもしれない。リフレッシュ品やバルク品でも結構悪くない。
 しばらく壊れているためDVDドライブのない生活をしていたのだが、やはりDVDがよみこめないと不便であった(当たり前か・笑)。仕事に支障も出始めたので変えてみた。なんて快適なPC環境なのだろう。
 昨年後半からメインで通っている、講座をいただいている場所が都内に移った。小旅行気分での通勤だ。加えて今月から短期で教育系のお役所から下賜されたお仕事先に出向いている。国語の文章読解だ。その間をぬって、地元ではさらに別の請負の仕事もこなしている。
 五月の後半からは少しのんびりしたいものだ。そう思い、例年のように五月末日(晦日ともいう)はフランス山、みなとのみえる丘公園で花の写真でも撮ろうかと考えている。お昼ごろからぼちぼちと回ろう。帰りには桜木町でエールとフィッシュアンドチップスでも味わって帰ろう。そういう予定は楽しみである。
 また六月の頭には、植物園か自然公園に久々に出向こうとも思う。来月には機材も一新されるのでちょうどよいだろう。なまった体を大自然で潤すのである。
 なので六月には久々に花の写真をアップすることができそうである。誰も待ってはいないだろうが、「私流よこはまの花便り」を一時的に復活できそうだ。
 時期的にも、もしかするとそろそろ文筆仲間のパーティーもあるかもしれない。今年もお邪魔しようかなと思っているが予定は未定である。
 最近実感したのだが、文章というのも、実は文体自体に流行がある。私の書く文体は皆に堅めの文章だといわれる(まさか昔っぽいってことか?)。前職がそういうものなので仕方ない。二十代に覚えた論考や評論文の文体の癖がここかしこに出ているためだ。でも若い世代の人には、堅いけどわかりやすいともっぱらの評判だった(あとだじゃれが多いのがおじさんぽいと自分でも思う・笑)。わかり易いという部分では、客観的で、読ませるための努力をしてきたからだと自負する。語彙や慣用表現がたいしたことのない技術レベルなので、そこだけはがんばったからだ(むろん私個人のレベルでの話だ)。
 さて話を戻すと、節約しながらも、家財と機材が刷新されたというはなしだ。元号も変わるので、ちょうどよい機会である。次の御代も皆が幸せに暮らせる時代だとよいと思う。
『古事記』の一節に素戔嗚尊の歌がある。
「やくもたつ 出雲やへがき妻ごみに やへがき作る そのやへがきを」
 おおざっぱに言うと、きれいなお嫁さんをもらって、もったいなくて人に見せたくないから、人が覗けないような囲い塀をつけた家に住まわせた、という歌である。豪快な素戔嗚尊のイメージにしては、かわいい歌である。
 八岐大蛇を退治して、お嫁さんにした串稲田姫を歌った愛の歌である。『古事記』のなかでは、これと大国主命とスゼリビメとのロマンスも有名である。またヤマトタケルとオトタチバナヒメの話も悲しいが愛に満ちたロマンスである。歴史書である『古事記』も読み直してみると、意外にラブロマンスが詰まった本であることに気づかされる。妨害や邪魔の多い恋ほど燃え上がるといったところだろうか? 私がこういう内容を話題にすると、らしくないのでこの辺でやめておこう。歴史書も「人の子」が書いたものであるということだ。
 元号が変わるというので『古事記』の話題など出してみた。
 令和元年が明るく楽しく、幸せな年であることを祈り、皆さんも(私もだが)花いっぱい、夢いっぱいの春を満喫していただきたい。ではまた。

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95 暇つぶしの幸福論⑩ーエレクトリックギターとアコースティックギター [暇つぶしの幸福論]

 またしても間が開き、桜もそろそろ終盤戦という季節になった。コーヒーを飲みながら、考えてみる。
 マッカートニーファンの私は、ギターに目覚めたときはアコースティックギターだった。エレキギターに触れてみようと考えたのが、それから二、三年後だ。電子キーボードからアコギ、ベースギター、そしてエレキの順に楽器で遊ぶことを覚えた人である。
 まずは理由と発端だ。ひとつは山下達郎の『ビッグウェーブ』、『ダウンタウン(リリースはシュガーベイブ頃)』、高中正義の『ブルー・ラグーン』、『渚モデラート』である。あとなぜかこの頃復活したGSのワイルドワンズも聴いていた(おじさんバンドのはしり)。渋い若者だった。ただ当時は、アコースティックギターほど上手に扱えなかったと思う(勿論依然として今もである)。やはりフォークギターからなのでサイドギターになる。いわゆる昔で言うリズムギターであった。技もなく、目立つのも好きでないのでリードギターには向かなかった。性格の問題である。その頃、『イーチタイム』というアルバムがヒットしていて、大滝詠一を知る。そしてトライアングルで佐野元春なども聴くようになった。ここで私のエレキギターブームは終わる(八〇年代末までかな? 笑)。このときから人生の伴侶? いや友達、相棒となる。このギターと出会えたのは祖父のおかげでもある。
 その後二十代後半には、イカ天なども流行していたが、その頃にはもう本にまみれた仕事をしていたので、もっぱら好きな曲だけ聴く方にシフトして自分で演奏など忘れていた。たまに引っ張り出しては手入れがてら、思い出の曲を弾いてみる程度だ(これは今も同じ)。思い返せば、この頃からおじさん化が始まったのかも知れない(笑)。
 先に挙げた中で高中とワイルドワンズはヤマハSGのギタリストだった。ワイルドワンズのものは、十二弦で形もすこし違うタイプのSGである。
 十二弦で思い出したのだが、「ナッシュビル・チューニング」とか「ナッシュチューン」というギターの調弦方法をご存じだろうか? 日本だと『二十二歳の別れ』 が有名である。洋楽だとイーグルスの『ホテルカリフォルニア』が有名である。通常の六弦アコースティックギターに十二弦ギターの細い弦のセット上四本を取り替えて音を出す手法である。高音の一弦と二弦(EとBの音)はそのままの弦を使って、三四五六弦を張り替えて、十二弦ギターのものを使う。EダッシュとかEマイナスなんて呼ぶ細い第六弦を、一番上に張り、順に三弦まで張り替えていく。すると鉄琴のような、ハープのような澄んだ高音でアコースティックギターの音がする。間違ってもストロークやカッティング多用して使ってはいけない(と個人的には思っている)。キンキンして耳障りなだけである。アコースティックでリードギターの旋律を弾くときのものだ。元々カントリーなどの音楽分野で使っている手法である。
 最近は、やることが多くて身を入れたブログのお話がなかなか書けない。自分でも書いていて、やっつけ感が否めない。でも読んで下さる方が、ためになったと思えば温度差の問題なのでOKだ。ちなみに高校時代、私のフォークギターはとても役だったことをお話して、今回の締めにしよう。教育委員会のリーダースクラブというボランティアをやっていた私は、子供会や敬老会の伴奏をギターで引き受ける機会もあった。小さなことだが、学んだことが人のために役立つというのは嬉しかったのを覚えている。身の丈に合った部活動や奉仕活動である。そういうことを、若いうちに経験するって大切な気がする。ではまた。

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おまけ(曲を知らない人のために)

ブルー・ラグーンのアマチュア(セミプロ?)の方の演奏 これぞ南の海のフュージョンっていう曲です
https://www.youtube.com/watch?v=9yDVnqZlAEU

ダウンタウンのアマチュアの方の演奏 さわやかなシティーポップスっていう曲です
https://www.youtube.com/watch?v=XjAYiHjL6aU

こんなに上手く弾けたらいいなあ。

94 暇つぶしの幸福論⑨-軽音で学んだおつり編 [暇つぶしの幸福論]

 気がつけば節分も終わり、ひな祭りも終わり、「はなのこな」と書く花粉の飛び交う季節である。しばらく長いこと違うタイプの文章を書いていたので、このブログの文体を忘れている。読んでいる方々違和感ないだろうか?(笑)。本当に久々の更新となって、とりあえず、かろうじてまだ生きていることのご報告である(爆)。それほど器用に何でもそつなくこなせる人では無いので、こういうこともある。
 近年、ユーチューブの楽しみ方について考えていたのだが、学習に役立てる方法が沢山あるのだなと感心させられたことが多かった。私が軽音にいた頃は(何十年も前である)、ミュージシャン、演奏家などが楽器を弾く姿を見ることはあまり出来なかった。格好良くカメラで撮っているので、演奏方法が映るのはソロの部分などに限られていた。なので、ジャズにしろ、ポピュラーにしろ耳で似たような音を探すという作業が多かった。
 ところがユーチューブの世界各国のアマチュア人たちは、いろいろな画像をアップしてくれて、その演奏方法をOPENにしてくれている。特にいいと思ったのは、鍵盤の弾き語りで、左手のベース音がへたくそな私でも弾けそうな曲の紹介をしてくれているピアノロール。リアルなピアノロールは、オルゴールのでっかいものなのだが、PCなどのピアノロールとは、音色を色分けして長さを棒線で表したものである。下にその例を載せておこう。あとでご参照願いたい。
 このピアノロールの棒線の数で自分でも手に負えるかどうかが分かる。左手がもともと不得意で単音が中心だったのだが、このピアノロールを見て、トンボが止まってしまうほど遅いテンポでなら「ラバーズ・コンチェルト」の途中まではいけた(笑)。アップしてくれた方のおかげである。もともと分数コードと呼ばれるもののベース音を自分勝手にアレンジして弾く癖があったので、正当な弾き方では無い。故、へたくそであった。近年は歳のせいもあり、更に動きの鈍くなってトンボも止まる速さである(笑)。まだギターのほうが速く弾ける。
 ベースギターについては、もうノリの良さやテンポの良さ、いわゆるグルーブ感ってやつは本を読んでも出てこない。とりわけマッカートニーのものは、それが知りたくていつも困っていた。そんなときにアップしてくれたものをいくつか見て、目から鱗である。「シー・ラブズ・ユー」の演奏を見たときに、おおっと思った。「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」はもうワンダフルである。
 こう言った教書的な映像の使い方は、道具を使うものの学習方法としては最適である。講義や講座を動画で見る方法は教育テレビの時代からやっているので、真新しいとは思わないが、一曲まるまる自分の好きな曲を探して学べるというのは、IT時代ならではの特権では無いだろうか? 自分の好きな曲で学びたいというのが、かつての根底にあった希望だった。
 だが教本にも、ビデオ映像にも、興味の無い曲をあてがわれて挫折する人が多かったのも知っている。イーグルスが好きな人はイーグルスで学べば良いし、ベンチャーズが好きな人はベンチャーズで学べばいいのである。近道は沢山ある。

 てなわけで、お暇な方は参考にして、ご自宅レッスンに役立ててはいかがだろう。打ち込みのお手本にも使えそうだ。楽器のある幸福感も大切である。

 礼儀や礼節ももちろんだが、学ぶことの楽しさを幾つになっても忘れない生き方をしていきたいものだ。礼儀や礼節の出来る人は、幾つになっても学ぶ姿さえ素敵に見えると思う。
 ありがとうとおかげさまが私の人生のバロメーターであり、同時に人を判断する価値基準である。最近はそういう人と知り合うことが多く、世の中捨てたものでもないと実感している。

 さてこの4月と5月も忙しくなることが確実となったため、このブログを待っている人や期待している人も少ないとは思うが、更新があまり出来ない状態が続くこと間違いないという連絡もしておきたい。季節の変わり目、皆さんお体ご自愛の上、幸せに暮らしていただきたい。


★ラバーズコンチェルト/ A Lover's concerto
<PCのピアノロールの音源モジュールなのに癒やされる>
https://www.youtube.com/watch?v=d3z3spcDEfs


★Canon in C - Johann Pachelbel - Full Speed
<これまた電気音楽なのにゆったりとクラッシック音楽の幸福感がある>
https://www.youtube.com/watch?v=trNolL4i6hw&t=166s

★パッヘルベルのカノン(ピアノソロ中級) Canon in D
https://www.youtube.com/watch?v=0EDjHKV5IFM

★La Campanella / ラ カンパネラ
<リストをギターで弾いちゃう人ってすごい!>
https://www.youtube.com/watch?v=pIKp8dHo-VI&list=RDpIKp8dHo-VI&start_radio=1



あとはマッカートニーのベースやギターの練習に最適である。(自分のためにメモ代わりに残してあります・笑)
★She Loves You - The Beatles
https://www.youtube.com/watch?v=7ko0oKJQbQk

https://www.youtube.com/watch?v=jihaTeBbDZk


★Bass TAB : I Saw Her Standing There - The Beatles
https://www.youtube.com/watch?v=Dg4n-o7oa9s



★Guitar TAB : Till There Was You (Lead Guitar) - The Beatles
https://www.youtube.com/watch?v=PEAoPvekI5Q

★The Beatles - Let it be piano
https://www.youtube.com/watch?v=QEyhTcCIbFg

93 ひとり遊びのマッカートニー考 [遊びのマッカートニー考]

 マッカートニーの楽しみ方は、誰かが書いていたがアフタービートルズなんて意見もある。確かにこの人らしさを知るのならそうだと思う。楽器の大好きな、ライブの大好きな、なによりもオーディエンスとの時間共有が大好きなおじいさんである。英国の国営放送BBCが選ぶ、2002年の偉大な英国人ベスト100では、レノンが8位、マッカート二ーは19位だった。近年の同様のランキングでは12位というのも目にした覚えがある。上にはチャーチル、ダイアナもと妃、ダーウィン、シェークスピア、ニュートンがいるが、トマス・モアやチャップリンよりも上位なことに驚かされる。
このおじいさんにはまだまだ頑張ってもらいたいものである(笑)。
 ではアルバムとエピソードで1980年ごろまでを振り返る。ちなみに私が時間的に寄り添ったのは1982年からであるから、まだ個人的に未曾有の時代のことが多い回である。


『ポール・マッカートニー』1970年
『ラム』1971年
グループ脱退をいち早く表に出したマッカートニー。これには内密にしてきたレノンがおかんむりだったらしい。社会への影響力やマスコミ対応もあったためリーダーのレノンは大変だったようで、これから数年、マッカートニーとレノン、ハリソンの二極化は防げなかったようだ。最後までグループの存続を望んでいたマッカートニーは、結局解散が不可避と言うことで残念な結果になった。これと同じ年にグループのアルバム『レット・イット・ビー』が発売になっている。
 ポール・マッカートニーという人は、メロディメーカー、ベーシスト、コンポーザーであるとともにマルチプレイヤーという世間の称号を持っている。全ての楽器をこなして、多重録音で楽曲を取り仕切り、完成させる腕前だ。このアルバムはそれが遺憾なく発揮されている。「恋することのもどかしさ」がヒットしたのもうなずける。

『ウイングス・ワイルドライフ』1971年
「僕はバンドがやりたいんだ」とビートルズの存続を訴えたが、レノンに「今のままじゃ無理だ」と一蹴された。「学園祭を無名バンドで回ってやる」と言うと、レノンは「俺たちは無名じゃないし、意味も無い」という返事。そこでウイングスを結成し、どさ回りのようなライブを始めたのがこの頃である。この頃は既にレノンは社会運動の担い手として、無産階級やインテリ学生たちと平和を考え始めていた。対照的な二人だが、レノンは後に、ウイングスが成功を収めると素直に「素晴らしい」と賞賛したそうだ。しかしこの頃はレノンのほうがヒットに繋がる楽曲が多かった。

『バンド・オン・ザ・ラン』1973年
『レッドローズ・スピード・ウェイ』1973年
「ジェット」や「レット・ミー・ロール・イット」は昨今のライブでもよく演奏されている。米英で一位をとったアルバムが『バンド・オン・ザ・ラン』である。楽しそうなバンド活動に充実するマッカートニーの一面が垣間見えるアルバムである。

『ビーナス・アンド・マース』1975年
ジャケットはビリヤードの玉だが、黄色と赤色の玉が金星と火星をイメージさせる。「ワインカラーの少女」や「あの娘におせっかい」といったリンダへの愛が見える曲も愛らしい。商業的にも成功を収めたアルバムで、英米一位である。

『スピード・オブ・サウンド』1976年
『ロンドン・タウン』1978年
個人的にこの二枚は同じイメージがある。躍動感と閉塞感が感じられるからだ。ウイングス時代の名曲である「心のラブソング」「幸せのノック」が収録されていたり、「ガールフレンド」などの音遊びで音楽を楽しむ姿も見られる一方で、燃焼しきったグループの閉塞感も感じることが出来る。結果、メンバー交代も起こる時期である。

『バック・トゥー・ジ・エッグ』1979年
『マッカートニーⅡ』1980年
やり直しのウイングスにつまずいて、幻のウイングス日本公演、グループは空中分解になる。さらにはレノンの他界も重なり、マッカートニーにとってはダメージだらけの数年だったようだ。結果ソロアルバム『マッカートニーⅡ』になる。思い返せば、悪いことばかりでは無く、時を経た今、同時期のシングル盤「ワンダフル・クリスマスタイム」は定番曲になった。仕事の上では、多難な時代だが、プライベートではレノンとの雪解けも始まり、交流再開に至っていた。とあるテレビ番組で「ビートルズ再結成にいくら出す」というお題に、法外な値段がつけられたとき、たまたま二人はレノン宅にて一緒にテレビを見ていたそうで、「あのテレビ局なら近いぞ。今から駆け込むか?」とレノンらしいジョークをマッカートニーに投げかけたという。彼にとってはそれが心地良い友情の証しと感じたとインタビューで答えている。

『タッグ・オブ・ウォー』1982年
スティービーワンダーとの共作、「エボニー・アンド・アイボリー」の大ヒット。レノンへの思い「ヒア・トゥデイ」などの話題満載であった。私がはじめて予約購入したアルバムでもある。カセットテープで買った記憶がある。すり切れるまで聴いたマッカートニーのアルバムはこれである。私のマッカートニー入門盤である。

『パイプス・オブ・ピース』1983年
マイケル・ジャクソンとの共演を果たした「セイ・セイ・セイ」。その以前に「ガール・イズ・マイン」というマイケルの曲での共演へのお礼だった。なので前者はEMIであり後者はSONYからの発売である。ソロ活動が板に付いた頃の作品である。

参考図書
『ポール・マッカートニー』シンコーミュージック 2012年
『ぴあ 特別版・来日記念号2015』ぴあ 2015年
『CDで覚えるポール・マッカートニーギター・ソロ曲集』ドレミ楽譜出版社2012年



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92 神奈川と東京 [世間話 イベント]

 数日前、近所のコミュニティーセンターの前を通ったとき、センターのスタッフの方がエプロン姿のままピアノを弾いていた。それもリストの「エステ荘」だ。何者だ。在野にこんな達人がいるとは、と思ってしまった。ハープのようなキラキラした音の塊を鍵盤からはじき出している。ちょっとだけ通り過ぎたあたりで道ばたに止まって聴いていた。ラッキーである。大好きな曲で、生で聴くのははじめてだ。ところが練習だったのだろう、途中でやめたようで別の曲になってしまった。残念だが、後ろ髪を引かれる思いでその場を離れた。
 好きな曲で思い出したが、薬師丸さんの「ラバーズ・コンチェルト」という曲がある。もともとはシュプリームスなどが歌っていたという。薬師丸さんの歌うアレンジはこれに近い。モータウンのはじけるような音楽である。おおもとの原曲はバッハ「メヌエットト長調」と覚えていたのだが、いつの間にかペッツォールトという作曲家に変わっていた。きっと近年になって作者がはっきりとしたのだろう。
 この方がヒット曲を飛ばしていた80年代中頃はそれほど聴かなかった。映画は『探偵物語』など何作か拝見したことはある。なんせビリー・ジョエルやら、エンヤやら、ワム!やらに忙しかったからだ。若いお姉さんの歌うヒット曲に行く時間が無かった。
 田舎町にあった高校に通っていた頃で、友人のひとりがいつもこの方のカセットテープを持って遊びに来た。それで覚えている程度だった。自分が三十歳前後の頃から妙に声に惹かれてCDを入手して今日に至っている。優しくて、澄んだ綺麗なお声である。そして以前テレビで見た近年のコンサートの映像などを拝見する限り、今のお歳のほうが女性としても魅力的に見える。
 かつて私は町田周辺から湘南地区に部屋を借りることが多かった。この方と町田周辺で地理的に学生時代がかぶっていると言いたいところだが、あちらの方が少し年上で完全に入れ違いである(ちなみに一緒の学校ではない)。学生時代やその後の職場だった教育機関や予備校などに合わせての転居だった。小田急線や横浜線、時におおまわりして東海道線の周辺である。基本的に都県境をうろちょろしていた。町田市は東京都だが、相模大野や長津田、百合ヶ丘は神奈川県である。
 よそから来た私にはどうってことのない郊外の町なのだが、この辺にいた知人は、「町田は東京都」と宣言するのが好きだったし、「長津田は横浜市」と返していたのが印象的だった。わたしのあこがれは当時よく聴いた大滝詠一さんの作品で、それ以前に既に作られた「恋のハーフムーン」という曲の舞台である茅ヶ崎。茅ヶ崎ってどんなところだろうと想像していた。でも都会自慢の神奈川の知人たち、当時の意見は、意外にクールで、「ディスカウントストアのダイクマの本店のある町」と「特に用事が無ければ降りない駅」と言われて歌の印象とは違うのかと思った記憶がある。いまなら言わんとしていたことは分かる。でも全てを知ったいまは、好きな町のひとつでもある。町の中心部は、一号線の十間坂から一里塚の間だけの小さなものだが品の良い町である。鉄砲通りに、南湖の左富士、若い当時はサティだったスーパーマーケットの建物で映画を見たものである。帰りには藤沢の西武百貨店でつまみを買って、トポスで暇をつぶして町田方面に帰るぶらり散歩の学生時代だった。
 いまは湘南に加えて、横浜が好きな私である。ただし、中区や磯子区、保土ケ谷区といった中心地に近い住宅地のほうである。この歳になって思うのは、「町田も長津田も町としてはあまりかわならいのでは?」と感じることだ。でも「住めば都」という言葉の通り、自分の住んでいる町や場所を大切にしたいというのは、良いことだとも思う。最近、神奈川県の時間が人生の三分の二に届きそうなくらいをしめるようになった。どっかのラジオ局の番組に「アイラブかながわ」なんてあったけど、私もこの歳になって素直にそう思えるようになった(笑)。

おまけ 
 正月気分もほぼ終わった。思えば大晦日大祓のあとで、ひとり分のおせちを詰めて、元日に御神酒と頂く。元旦は早朝に近所の神社で初詣を済ませてからは寝正月である。ずっと雑煮を作る。三日にようやく大きな神社にお参りに行く。七草がゆを六日の夜にタイマーセットで炊飯器にかけて、七日に朝がゆで頂く。塩分控えめに、味をつけず、伊勢海苔の佃煮を落として和風のおいしさを堪能する。ついでにお飾りも御塩で清め処分。そして本日小さな鏡餅をぜんざいで頂いた。こまめなおじさんの正月行事である(笑)。 
 

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91 新年Jazz話 [世間話 イベント]

新年最初は私の好きなジャズの曲。うんちくはあまり知らないのだが、まあこの程度はご紹介出来そうだ。

『鮭とバラの日々』。イヤ失礼、『酒とバラの日々』である。私がよく聴くのはオスカー・ペーターソンのものである。スタンダードジャズの定番曲なのだが、ペーターソンのものが一番しっくりくる。ジャズピアノが気に入っているのだ。ちなみにここでいう「酒」は「ワイン」である。邦訳されるときに、大昔はアルコール飲料は全て「酒」と訳された時代の名残である。だから現代の訳されかたなら『ワインとバラの日々』が正しくなる。たちまちお洒落な曲に思えてくるから不思議だ。言葉の持つ力である。

『ミスティ』。ジャズの定番中の定番。個人的にはクラッシックのショパン『ノクターン』に匹敵する甘くムーディな曲と思う。それはレイ・ブライアントのものを聴いてそう思う。ヴォーカル曲でのヒットもあるようだが、もともとは曲のみの楽曲である。ワイングラスやショットグラスのカクテルが似合う曲である。

『ムーンライトセレナーデ』はやはり定番中の定番である。最近私が聴いているものは、ビッグバンドの音厚のものである。木管のポリフォニックメロディが素敵である。映画などではよくゆったりとしたダンスのシーンなどにも使われる名曲である。

『寝具・寝具・寝具』、おっと失礼。『シング・シング・シング』はスイングジャズのスタンダードである。金管楽器の技巧とリズムが光る。楽しくなるジャズである。金管の音に木管が応えるような、連携する音の美しさがいい。またドラムの見せ所が多いのもこの曲の特徴である。

『イン・ザ・ムード』。グレン・ミラーが好きな方は忘れてはいけない曲である。代表曲と言っても良い。また昭和後半生まれの世代には映画『瀬戸内少年野球団』の主題歌としてもおなじみだ。一度はどこかで必ず聴いたことがある金管楽器がメインのビッグバンドジャズの楽曲である。

『ブルーモンク』はジャズバーやショットバーでおなじみ。とりわけトリオで演奏されることが多い。けだるいピアノの複音で始まるところが大人な感じだ。これを聴きながらナッツをつまみにスコッチというのが良いのである。

『南京豆売り』は前のナッツを受けてのチョイスである。最近はそのまま『ピーナッツ・ベンダー』と原語名で紹介されることも多い。南京豆という単語自体がそろそろ知らない世代が多くなっているようにも思うからだ。私の年齢でもさすがに日常、ピーナッツを南京豆という人はまわりにいない(笑)。

『ナウズ・ザ・タイム』はチャーリー・パーカーである。サックスの流れるような美しさがいい。くどいようなリフレインのメロディは聴くうちに癖になった(笑)。サックスのジャズというのはそういうものなのだろう。パーカーは玄人受けするプレーヤーで主にアルトサックスで活躍したらしい。私もよく知らない。ただちまたの噂ではコード進行を耳で聞きながらメロディを載せることが出来る人だったという。恐ろしい達人である。

『ナイト・トレイン』。希にこのオスカー・ペーターソンの代表曲をジャズの入門に適しているという話を耳にする。だらだらリズムの小技の効いたピアノ曲で、ベースとドラムとの絡み具合が良く出来ているのでトリオジャズの基本的なリスナー向けという意味でのことと私は解釈している。

『我が心のジョージア』というスタンダードナンバー。この曲がどれだけ愛されている曲かというエピソードは沢山ある。日本における缶コーヒーのCMというのは勿論なのだが、この曲自体はアメリカのジョージア州の愛唱歌(州歌)と言われている。またマッカートニーが『バック・イン・ザ・U・S・S・R』の歌詞にパロディーで使っている。地名の「グルジア」のことを英語では同じ「ジョージア」と発音することにひっかけたダジャレである。

ほかに『A列車でいこう』や『ジ・エンターテイナー』なども考えたが、それらはこのブログで既に紹介しているので、省いてみた。もしお暇なら、ここに挙げたジャズの曲は定番中の定番なので聴いてみてはいかがだろう。おそらくどこかで耳にしていて知っているという曲も少なくないはずである。


2019年、平成も次の御代も皆がご多幸の歳になればと願う。賀正。
本年もよろしく。

おまけ
 さて旧年申し上げていたとおりに、このブログは結構な整理を行っている。より的確に内容によってブログを分けることが出来た。このブログは単なる暇つぶしのブログと雑学のブログにしようと思う。
 社会教育施設や公共施設のご案内や体験談は、『生涯学習で行く公共施設と社会教育施設の訪問』、生涯学習としての学習成果や学習方法の掲示は、『美術館見学の楽しみ方/文化史と社会教育施設のお話』へとスライドアウトさせていただいた。興味のある方は覗いてみてはと言いたいのだが、なにぶんマニアックな内容なので、お気に召せばと加えておきたい(笑)。特に②は恐ろしくマニアックなので生涯学習の学習テーマや方法の参考の方、ヨーロッパの芸術、文学、歴史好きのかただけにおすすめしておく。


『生涯学習で行く公共施設と社会教育施設の訪問』
https://lifelongeducation.blog.so-net.ne.jp/



『美術館見学の楽しみ方/文化史と社会教育施設のお話』
https://kometo-taiyou2.blog.so-net.ne.jp/

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90 名画(映画のほう)の挿入歌と主題歌の話 [世間話 イベント]

 古い映画に『マイフェアレディ』という洋画がある。『ミュージックマン』と合わせて私の好きな映画である。映画と言えば、最近になって漸く『オリエント急行殺人事件』を見ることが出来た。最新作ではなくなってからなので、話題もなにもあったものでは無いので割愛するが、おかげでお得な値段で見ることができた。
 さて本題に戻ろう。ロンドンの下町娘に扮するヘップバーンの愛らしい役作りが何ともいえない。というのものあるのだが、私の興味はそっちでは無く楽曲だ。お気に入りは勿論『踊り明かそう』なのだが、もう一つ『序曲』、つまり『オーヴァーチュアoverture』のオーケストラもお気に入りなのである。
 出だしの『ラプソディ・イン・ブルー』のような雰囲気がいい。楽器なのか音色なのか楽しげだ。そしていきなり変わって『80日間世界一周』を思わせる弦と金管のゆったりとした絡み、そこからの『踊り明かそう』のメロディ、この部分のアレンジはまさにミュージカル音楽の王道挿入歌である。木管のキラキラの愛らしいアクセントはミュージカルの美しさを演出してくれる。映画と言うよりも銀幕という言葉が似合いそうな映画音楽である。打楽器ではシンバルの活躍が良い。
 もうひとつのお気に入り映画音楽。ジョン・ウイリアムスは通常のクラッシック音楽、とりわけ十九世紀末頃の主力楽器なのかなと思う音色を使うように私には聞こえる。いわば力強さと荘厳さを備えた正当なオーケストラのように感じる。『ETのテーマ』などを聴いてそう思うのだ。楽器の構成がドヴォルザークのオーケストラの楽器たちと似ているように思ったからである。本当のところは知らない。ドヴォルザークは十九世紀の最後の大作曲家であり、二十世紀の扉を開いたオーケストラの天才である。ホルストと並び私のお気に入りだ。ウイリアムスのそれが、その楽曲の音の厚みに似ていると個人的には感じるのである。専門家では無いので詳細は述べられないが、聴いていて王道のクラッシックオーケストラような感じを受けるのが、ウイリアムスのオーケストラの音なのである。 『マイフェアレディ』の音はそれよりも甘いし、優雅にも聞こえる。やはりミュージカルはしなやかで、優雅さのある音にあふれていて欲しいと個人的には思う。
 今年はクリスマス音楽を聴き終えたと持ったら、『マイフェアレディ』と『ティファニーで朝食を』の挿入歌の連続だった。『ムーンリヴァー』である。
 筆者は特にヘップバーンのファンというわけでは無かった。きっかけは、大学生のときヘップバーンの最後の出演作品を見に行ったことがきっかけだった。興行的には当時の会場の中を思い出す限り、入っていたとは思わない。たしか記憶が正しければ、マーク・ハミル主演のものと抱き合わせの上映だったと思う。『風の惑星』だったかな? もう記憶も曖昧だ。いや『フィールドオブドリームス』だったかも知れない。ポンコツおじさんの曖昧記憶はご了承願いたい。
 そのときは、これがよく噂に出るオードリーヘップバーンか、と思っただけで、年配の女優という普通の印象だった。それはスピルバーグの息のかかった映画、彼女は女神のような役だったと思う。当時スピルバーグの映画ばかり見ていたので。その後、行きつけのミニシアターが大塚や五反田付近にあったので、片っ端からリバイバル上映のヘップバーン作品を見た。 『ローマの休日』、『ティファニーで朝食を』、そして『マイフェアレディ』である。どれも面白かった。前者一作目はモノクロ作品であった。あとはカラーだ。『シャレード』だけはテレビかビデオでみたのだが、私好みでは無かった。でもきっと興味を持った人には面白いはずである。
 決して超の付く大美人では無いと私は感じる(私は結構好みなお顔立ちである)。スレンダーなこの女優が一世を風靡したのがすごいと思う。グラマーなモンローとは逆だ。ちなみに美人ではあるが、エリザベス・テーラーやデビー・レイノルズ(レイア姫女優のお母さん)、ジュリー・アンドリュースのような微笑みの似合う大美人女優では無いという個人的な感想だ。ましてやミュージカルに向かないとまで言われたらしいのだが、私は彼女の歌声も演技も素敵に思う。蓼食う虫もなんとかである(笑)。ちなみにこれら全ての女優さんの全盛の映画の時代には私は生まれていない。テーラーは『雨の朝パリに死す』(『ジャイアンツ』のほうが有名かな)、レイノルズは『雨に唄えば』、アンドリュースは『サウンド・オブ・ミュージック』や『メアリー・ポピンズ』とすべて名画と言われる作品の女優である。これらは全て大好きな作品で、きっと今までにテレビやビデオを含めると十回以上は見ている筈だ。特にメアリーポピンズの頃のアンドリュースは好きな女優ナンバーワンかも知れない。でもヘップバーンの小さな笑みは演技を越えた美しさを感じる(勿論個人的感想である)。
 この記事、なぜか12月と5月は映画の話が多い気がするが、話題作が封切りになるからなのだろうか? 二月頃にはポピンズの続編が日本でも封切りされるらしい。出来はどうかな? なんにせよ良いお年を。そして幸運の言葉をどうぞ!

スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!
(Supercalifragilisticexpialidocious)

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89 写真、映画と絡めた音楽所感(思い出話)2 [世間話 イベント]

 親友と呼べる二人のうち、一人は陰陽を学んでいた。哲学だ。東京の私学に八年籍を置いて除籍となったつわものである。ルールより自分の信念。その男気は真似できない(笑)。もうひとりの親友は理系だ。幼なじみで出来の良いクールで真面目な一流国立大院卒。到底真似できない(笑)。
 そのクールな親友はサイモンとガーファンクルびいき。学生時代は彼の実家に泊まりに行くとサイモンとガーファンクルのレコードやCDを一日中聴いていた。幼少期、彼と私は、級友たちからテレビマンガのニックネームをつけられていた。彼は星の子チョビン、私がカリメロである(もちろんテレビ朝日の前身であるNET版のアニメーションだ。歳がバレる・笑 参考http://www.toei-anim.co.jp/lineup/tv/karimero/   http://calimero.s41.xrea.com/calimero.html)。
 チョビンはその愛らしい姿とは反対に勇敢で正義の味方である。一方のカリメロはいつも失敗ばかり、泣きべそばかり。でもへこたれない話である。当時の二人そのものである。異星人とイタリアのひよこという主人公だ。浮き世離れした物語だ(笑)。
 話を戻すと、大学の頃、彼が私の家に来た時はマッカートニーをかける。そのときに二人で洋楽の話になる。しかも私以上のオーディオマニアだ。特にアナログ盤やターンテーブルの知識はもの凄かった。
 個人的に私はビートルズのファンというより、主にマッカートニーとすこしだけレノンのファンである。ハリソンやリンゴのことはあまり知らない。でも当時その親友とよく話したビートルズ話、思い出してみる。全てこれらの内容は個人的な回想と日常会話の延長線程度に受け止めて欲しい。
 英国EMI盤のオリジナルアルバムは、ファーストアルバムの『プリーズ・プリーズ・ミー』とセカンドの『ウィズ・ザ・ビートルズ』。これらを疑似ステレオ音盤と呼ぶ人がいる。発売時、私は生まれていない時代の話だが、これらのアルバムが新譜で日本に紹介されたときは『ステレオ! これがビートルズだ(おそらくこんな名前)ボリューム1・2』というアルバム名だったと聞く。すごいタイトルである。
 針を落とすと、もっとビックリ。片側にしかボーカルが入っていない。もう一方は演奏だけだ。今ならカラオケ用のトラック消しである(トラックはミキサーのチャンネルで、ISUZUやHINOの大きな自動車では無い)。そのため、いまでもこだわる人はこの二つのアルバムをわざわざモノラル音源で買うようだ。実際、私が本格的に聞き始めた1987年の初のCD化の際には確かモノラル音源でCD化されていたはずである。ボーカル片側だけの録音に違和感がある人はその方がいい。
 現在は『ハード・デイズ・ナイト』として販売されるアルバムも、当時のタイトルは『ビートルズがやってくる ヤア! ヤア! ヤア!』である。これは同名映画のサウンドトラックを兼ねたアルバムだったのでそういうタイトルである。ちなみによく言われているのが、この映画と同時期に発信された「ビートルズ・カム・トゥー・タウン」というプロモーション・フィルムをこの映画と勘違いしてタイトル付けがされたというお話。これは各方面の文章でよく目にする。
 そして『ビートルズ・フォーセール』。これがバンドとしてはひと味違う楽曲に変わってきた。ノリノリからフレキシブルな内容になっている。マッカートニーはより音楽へ、レノンの詩は円熟し始める。しかしまわりの熱はまだ冷めないようで、相変わらずの熱狂的なファンのためのセールスは続く。その現れが『ヘルプ! 四人はアイドル』である。レノンは絶叫するファンにうんざりし始め、過酷なスケジュールに疑問を感じる。その答えが「ヘルプ!」という曲の歌詞である。メンタルがまいっていたという。また裏面のマッカートーニー「イエスタディ」は、ポップスを芸術の域に押し上げたと言われる名曲。なのにアルバムのタイトルは映画の邦題と同じ「四人はアイドル」である。脳天気だ。
 映画のお話もしておくと、前作の『ハード・デイズ・ナイト』がモノクロ映画だったので、この作品はカラーで仕上げたかったのだろう。監督は両方ともクラーク・ケントでおなじみの『スーパーマン』のレスター監督である。
 そして来日した時代のアルバムが、その後の『ラバー・ソウル』と『リボルバー』である。プロデューサーのジョージ・マーティンは、この二つのアルバムはテイクもスタジオの空気も同じようなおそろいのイメージがあると言っている。この二枚には隠れた名曲が多い。ここにも片側ボーカルの曲がいくつかあるのでステレオ効果の音響機器で聴いてみてほしい。
 そしてコンセプトアルバムの金字塔『サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』となる。デザインや楽曲の順番に意味を持たせた面白い思考が話題だったという。
 次が『マジカル・ミステリー・ツアー』と『イエロー・サブマリン』である。どちらも同名映画のタイトルである。『マジカル・ミステリー・ツアー』はテレビ放映型の映画で劇場でも公開されたという。そして興業的には今ひとつという話もきく。『イエロー・サブマリン』はアニメーション映画である。どちらもレノンのメッセージである「愛こそはすべて」が収録されている。
 そして二枚組の『ザ・ビートルズ(通称ホワイトアルバム)』と最後のアルバム横断歩道でおなじみの『アビー・ロード』である。この書き方に「おや?」と思う人もいるだろう。賛否両論ある。
 最後のアルバムは『レット・イット・ビー』という考え方もある。発売順ならそれが正しい。いやレコード会社としてはこちらと考えている。
 ところが録音順の時系列を基準にするとどうだろう。実は『アビー・ロード』以前のビートルズの残したやりかけの録音音源をフィル・スペクターという天才プロデューサーがきちんと形にして、レコードの楽曲にしてくれたものであるアルバム『レット・イット・ビー』。そのため少々雰囲気が異なるアルバムである。おかげで「アクロス・ザ・ユニバース」や「レット・イット・ビー」は趣のある仕上がりになっている。
 こんな話を夜通し出来た若い頃、親友は嬉しそうにこの類いの話を聞いてくれていた。気心の知れた親友は若いうちしか作れない。損得の無い付き合いはレノンとマッカートニーも同じなのだろう。
 レノンが倒れた当時、切ないと言って落胆したマッカートニーは今年も来日してくれた。「ヒア・トゥデイ」が心にしみる。レノンを無くしたことが今でも悲しいという。人の命は大切だ。愛と平和ともうひとつ、命も歌ってくれる。今回のメイン楽曲はいじめや仲間はずれがテーマだ。彼らしい内容だ。
 さてあと少しで師走である。十二月八日は「イマジン」、「ハッピークリスマス」、そして「スターティング・オーバー」の日である。それが終わればマッカートニーの「ワンダフル・クリスマス・タイム」、マライア・キャリー、ワム! あたりを聴きまくる私である。あと、美しいクラッシックのピアノ曲もだ。


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(画像はちゃんと持ち込み検査も受けて、許可をいただいたカメラで撮ったもの。しかも個人の趣味のブログなので、アップOKとアナウンスに見合っているため、ルールに従いアップしました)

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88 暇つぶしの幸福論⑧ーリフレッシュ編 [暇つぶしの幸福論]

 漢数字なら末広がりの八が並ぶ今回のブログ。数字なら角度を変えた無限記号インフィニティである。それとは関係なく、今回は思いきり世間話で参ろう。特筆すべきこともあまりないので世間話だ。
 最近、水溶性のアロマオイルを焚く習慣が付いた。水蒸気で香るあれだ。おじさんのひとり暮らしで、特に華やかさも無いので(無くて当然である・笑)、せめてリラックス効果を求めてみようと新しいことに挑戦した。フリーマーケットで小型の焚く機械を激安購入したのがきっかけだ。オイルだけ量販インテリア店で手に入れた。森林ハーブの香りが部屋に広がり、結構悪くない。リラックスできる。人間、香り一つでこんなにも良い気分になるのかと考えが一新された。考えようによっては安上がりな男である。
 かつて渓流釣りをしていた頃、五月の若葉の頃に、山にあがるとこういう香がする場所が何カ所かあった。炭の香と檜の香り、そして天然ハーブや森林の香りは、思いのほか自分に馴染んでいる。最近は歴史や記紀神話などの調べ物やノートに向かうことが少し多くなったので、部屋の中でのリフレッシュは有り難い。良い買い物だった。買い物と言うほどの金額でも無いのだが。
 実はこれと似たような効果をここ数年感じている。かつてのボランティア仲間と私が思っているピアニストさんが弾く音色が、とても心地良い。今思うには耳からのアロマという感じだろう。都合が付くときは、演奏会などにお邪魔している。ありがたいことだ。まあ、お人柄も素敵な方なので、どっちが目当てかというと、最近は両方のような気もする(笑)。おじさんになると、感動とリフレッシュと幸せは同義語になりつつある(私だけかも知れないけど・笑)。最初、三、四年前に、ボランティアで弾いてくれている人なので聴いてみて、という公共施設のスタッフさんのお言葉で、片隅にお邪魔して遠くから聴いていた。施設の取り組みを学習ボランティアの私に教えてくれたのだろうと自分では思っている。展示室の隣の部屋なので、仕切りの辺りだ。演奏者の方の奏でる音と曲が気に入った。結構な長時間聴いていた。クラッシックである。素直に良い音、良いリズムが特徴だ。まあ私好みの音ということだ。元気でのご活躍を常に願っている。
 また音楽繋がりでもう一つ。再びジャズ盤店にたまに顔を出すようになった。これもリフレッシュの話だ。以前にはなかった光景で、とっても若い十代、二十代の男女が仲良くジャズの名盤を買いあさっている姿をよく見る。しかも私より詳しい(冷汗)。その集団の話がきこえてきて、勉強不足を感じた。そういう若者が何組もいるのだ。そういう場所ではあるのだが、十代でジャズは渋すぎである。歌謡曲では無くジャズである。すごい。店員さん曰く、五、六年前から多くなったという。東京だけなんだろうか? 店内に入るだけで名曲を聴いて発見が出来る。良い場所だ。リフレッシュの出来るお店である。
 そのおまけの話もある。その名盤屋さんを含む数件の店先に、一流メーカーのターンテーブル(レコードプレーヤーのことです)が置かれている。販売しているのだ。ベルトドライブ式とダイレクトドライブ式のどちらもある。しかも両方がBluetooth方式で飛ばすことが出来るではないか。アナログをデジタルで飛ばす時代という良く意味が分からない概念に、おじさんの頭はフリーズしてしまった。ダイナミックレンジの幅を考えてもCDで出力の方が有利だ。しかも拾ってくれる音域になったとしても、ジャズのウッドベースは相当な出力のアンプとスピーカーでやらないとアナログプレーヤーの場合は音の厚みが出ない。正確には音溝との接触の相性もあるし、針の摩耗も関係してくるのだが、それを抜きにしてデジタル化してBluetoothで飛ばす利点が見つからなかった。今も考え中である。利点が無ければメーカーさんだってそういう製品を出さないし、注目されることも無いはず。それが結構売れているというのだから驚きである。
 まあ、私は今の家のもので十分だし、ヘッドフォンの出力で結構良い低音を出してくれるので申し分ない。満足している。ティンパニーの音色と震えが響くヘッドフォンはクラッシック・オーケストラを聴く醍醐味である。乾いたウッドベースの響くジャズも然りである。
 私がその機材の音色再現の基準にしている曲の一つに、マッカートニーの「ワンス・アポン・ア・ロング・アゴー」と言う曲がある。間奏部分でのティンパニー(だと思う)の超低音と振動が再現できているか否かで、その機材のダイナミックレンジを測る。一般的な携帯用のステレオイヤホンやウーハーのレンジ幅が狭いものでは、再現出来ないことが多い。この楽器の音が録音されていることすら分からないで聴いている人も多いと思う。ミドルクラス以上のコンポやヘッドフォンはおおよそ再現できてる。これが再現できれば、ジャズの音も丸く再現されているはずである。私レベルの最低限ではあるが、基準値を満たしていると思っている。
 アロマを焚いて、ジャズを聴き、スコッチを飲む。うん、これこそ幸福論では無いだろうか。(その昔なら浜須賀から菱沼あたりの134号線を高中さんの「ブルーラグーン」BGMでドライブ、ってのもリフレッシュだったけどね 若かったなあ・笑)
 最近は夜にめっぽう弱くなった。九時過ぎると眠い。用事で九時を回ってから電車に乗ると、へろへろな状態で家までたどり着く。十時を回って寝る支度が出来ていないとやる気がなくなる。今年から夜景の撮影はやめることにした。なので、今年はおそらく、その話題のブログがたつことは無いと思っていただいて結構である。無理をすると次の日にひびく(苦笑)。自炊で野菜ばかりを食べて、早寝早起き。これじゃ、浮いた話も無いに決まっている(爆)。
 そんなわけで今回は身の回りのブログ話題の回となった。でもアロマ、結構良い。最近の自分の中での大ヒットである。いつになく、身近な小さな話題で一回分を終わらせた。しかもキリ数の回なのに(笑)。
 



伊勢山のお白石行事
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神保町まつり
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例えばこんなターンテーブルが素敵である

 https://jp.yamaha.com/products/audio_visual/hifi_components/musiccast_vinyl_500/index.html?utm_source=ymmembers&utm_medium=email&utm_term=20181031&utm_content=link03&__BASEURI=https%3A%2F%2Fjp.yamaha.com%2Fproducts%2Faudio_visual%2Fhifi_components%2Fmusiccast_vinyl_500%2Findex.html%3Futm_source%3Dymmembers%26utm_medium%3Demail%26utm_term%3D20181031%26utm_content%3Dlink03&__CAMVID=CEOWIfEILDlH&_c_d=1&__urlmid=2931627&__CAMSID=sodPEfgFGSYD-13&__CAMCID=XBrlVpGHAm-841&adtype=mail
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